...竹見はこの船に居残るという...
海野十三 「火薬船」
...こんな不気味な場所に居残る気はなかったので...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...お嬢様行っていらっしゃい」家に居残るよりも...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...矢張り最後まで居残る人は一人も無かつたので...
薄田泣菫 「茶話」
...看板まで私は居残ることになった...
田中英光 「野狐」
...二人が本家へ附いて来ないで大阪に居残ると云うのは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どうせ此方に居残る腹でいるだろうことは最初から読めていたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...人来り人去っていつまでも待合の隅に居残るは吾等のみなるぞつまらなき...
寺田寅彦 「東上記」
...なにもおまえだってこんなとこに居残ることはなかろう! さあ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そしてリヴィングストーンが居残る家は...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...母が接待役の格で居残ることになって...
豊島与志雄 「同胞」
...児女は成長して一人一人に膝下を去り今は遂に居残るものもない...
永井荷風 「春雨の夜」
...どんな隅にでも居残ることを許されたのは...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...居残る者に冗談などを云ひながら姿を消して...
牧野信一 「円卓子での話」
...やはり居残るつもりだと宣言したのは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...この世の終りはきっと自分だけが居残るだろうという自信をもって...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...「お前は居残るんだ...
室生犀星 「幼年時代」
...しまいには佐藤文次郎氏一人だけ居残るという惨況であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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