...居ながらにして見る富士は美(うるわ)しい...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...居ながらにして幽邃閑寂(ゆうすいかんじゃく)なる山峡(さんきょう)の風趣(ふうしゅ)を偲(しの)び...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...私有者は支払った労賃以上の価格で商品を売ることによって利潤を居ながらにして受け取るのである(無論この限りでの利潤は...
戸坂潤 「科学論」
...利潤を居ながらにして受け取るのである(無論この限りの利潤は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...居ながらにしていつの間にか犯罪者となったのである...
戸坂潤 「社会時評」
...居ながらにして見せてくれるということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...居ながらにして知ることが出来るのである...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...居ながらにして心的境遇を一変する方法もあろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...次平」「…………」「俺は居ながらにしてその二千両を捜し出してやろう――山脇玄内といえども鬼神ではあるまい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...錢形平次は居ながらにして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なるほど、そこの土壇(テラッス)の椅子に坐ると、居ながらにして、眼の下に墓地の全景を見渡すことが出来る...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...膜翅の類ひを居ながらにして八十種あまり採集した...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...すなわち居ながらにして天下を巡狩(じゅんしゅ)しようという...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...――居ながらにして...
吉川英治 「折々の記」
...……ときに、わが呉は三江の要害にめぐまれ、居ながらにして、諸州の動向と成敗を見るに充分である...
吉川英治 「三国志」
...居ながらにして敵をふせぐということは...
吉川英治 「三国志」
...居ながらにしてよく分った...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...居ながらにして眼さきから直ぐ下に押し降(くだ)つて行つてゐる峽間(はざま)の嶮しい傾斜の森林を見下すことが出來た...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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