...休日などには図書館に小使位しか居ないのも宜(よろ)しくない...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...首巻も巻いて居ない...
石川啄木 「病院の窓」
...其(それ)を思うとお繁さんの居ない今日...
伊藤左千夫 「浜菊」
...一隻(いっせき)も居ない筈(はず)じゃが……提督が...
海野十三 「空襲葬送曲」
...「居ないことはございませんわ...
海野十三 「俘囚」
...この村では子供は余り居ないと見えるね...
薄田泣菫 「茶話」
...然し損はして居ない...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...人間の居ない処、眼や身振や心などで人の自由を束縛するやうな人間のゐないところ……さういふ処に行き度い...
田山録弥 「百日紅」
...誰がお勝手に入るかわかるか」「居ない時入るのはわかりやしません」斯う言つた調子です「大主人や若主人を怨(うら)んでゐる者がある筈だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...店中の者は一人も不在證明(アリバイ)を持つて居ないことになります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺は現場を一と目も見ちや居ないんだよ」「では...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――何んにも書いて居ないのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なるほど、姑は居ない、舅(しうと)は年齡からいつても八十歳ならば、もはや餘命いくばくもない筈である...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...兄樣も此處にお出でなさつては居ないのに...
樋口一葉 「うつせみ」
...降る雪も捕手が伸ばす足も手もうるさき中の美くしき人作者は必ずしも芝居好きでなく余り度々も行つて居ないが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...昔の人たちはごく漠然としかして居ない...
柳田國男 「書物を愛する道」
...今の福岡には一人も居ない...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...一般の英国人は其(それ)等の点に仏蘭西(フランス)人程の興味を持つて居ないらしく...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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