...『それでつまり私の作つた歌が其完全無欠なる教授細目に載つて居ないのでせう...
石川啄木 「雲は天才である」
...それに今月分の室賃はまだ拂つて居ないのだから...
石川啄木 「雲は天才である」
...眠りたいと云ふ外に何の希望も持つて居ない...
石川啄木 「雪中行」
...機械場には未だ誰も来て居ない...
石川啄木 「病院の窓」
...」「じゃあね、言いますけれど、銑さん、私がね、今、早附木(マッチ)を買いに入ると、誰も居ないのよ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...そりゃ彼の人の偉いところやまた欠点も認めて居ないこともないのですが...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...兄が日本に居ない方が故障が少いと云う訳なんだ」「すると今度は夏の休みまで機会がないんだね」「うん...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...あまり人巧(じんこう)の入って居ないのがありがたい...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一時病氣危篤であつた自分の父は今もつて東京の本邸に居ない事を...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...乱暴ですねえ誰も浪人は居ないのに……...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...宵のうちに三河屋から帰ったはずの藤枝蔵人が居ないのを不思議に思った様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...入口と入口が二間程も離れちや居ない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...糸目錢などを見せてもらつたが勾玉は傳へて居ない...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...女の子によほど心を傾けて居ない栄蔵は...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...まちがっては居ないのだ...
三好十郎 「その人を知らず」
...笠支配人は誰も居ない部屋の中を見まわしながら不承不承に腰を落付けた...
夢野久作 「二重心臓」
...今朝になってみると、万太郎は居ない...
吉川英治 「江戸三国志」
...あの道化(どうけ)の次郎が居ないでは...
吉川英治 「江戸三国志」
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