...――おや、何ずら、今の音は?」「今の音はえ? ありやお前さん、牛の屁だわね...
芥川龍之介 「一塊の土」
...校長を屁とも思つて居らぬ...
石川啄木 「雲は天才である」
...汝(うな)の小言など屁でもねえ!』と言つて...
石川啄木 「刑余の叔父」
...誰某(だれそれ)は屁玉(へだま)を喰(くら)って凹んだと大きに笑われたそうで...
泉鏡花 「活人形」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...どっかと坐ったまま仏頂づらしてぶつぶつ屁理窟(へりくつ)ならべている男の姿は...
太宰治 「緒方氏を殺した者」
...嘘は犯罪から発散する音無しの屁だ...
太宰治 「ロマネスク」
...彼は屁理屈(へりくつ)をこね回して叫んでいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...書齋で一人で力味(原)んで居るより大に大天下に屁の樣な氣をふき出す方が面白い...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...十手や捕繩を屁(へ)とも思はない爺イでしたよ」ガラツ八はそんな事を言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...申松爺さん精一杯のお使ひ物も屁(へ)とも思はない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なに、藤本組との縁談を破談にするくらい、わけも屁もなか...
火野葦平 「花と龍」
...屁をひりたくなり...
南方熊楠 「十二支考」
...各人が自らのうちに捏(こ)ね回しているあの見かけばかりの屁理屈*をも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)これこそ正しく屁理屈というもので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それと三分二以上同じものが伝わっているのみならず別にまた屁(へ)ひり爺の昔話の一変形として...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「砂利場へもちこめ」屁十が云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...無双の無頓着主義の頭山満と人を殺すことを屁(へ)とも思わぬ無敵の乱暴者...
夢野久作 「近世快人伝」
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