...何も女が屁をしたからと云つて...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...あんなボウボウ山なんて屁の河童さ...
太宰治 「お伽草紙」
...ひたすら屁理窟を並べてねばるものである...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「僕リリーとは屁まで嗅(か)ぎ合うた仲や」などと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...あなたのその屁理屈(へりくつ)でもって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...今すぐにわしらがこいつの屁理屈をたたきつぶしてくれるからな...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ばらりと振った采配に、ひらりと変る陣備え、変るが早いか、おててこて、猫に、鳶に、河童の屁、いざ来い、来れっ、と待ち受けたりーいっ」南玉は、顔を赤くし、少し、額に汗を出して、伸び上りながら「謙信公は、これを見て、やああ、奇怪なり、くそ坊主、いで目に物見せてくれん、ついでに、素っ首土産にしょ、と、抜き放ったる業物は、備前の住人、大兼光、三尺八寸二分二厘、真向、上段、大上段、頭の頭上に振りかざし、当るを幸い、右左、前後左右に、前後、細かに切ったが千六本、細かく突いたがところてん...
直木三十五 「南国太平記」
...屁(へ)つぴり腰(ごし)をしながらペコペコ頭をさげた...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...こっちも屁をひるのをもって...
夏目漱石 「草枕」
...どうか面白いものをもつと澤山かいて屁鉾文士を驚ろかして呉れ玉へ...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...こんなことで屁古(へこ)たれるようなものはシステムでもなんでもありはしないのだ...
久生十蘭 「黒い手帳」
...脛のほうが屁古たれて参ってしまい...
久生十蘭 「だいこん」
...単なる学者ぶった屁理屈であり注意に値しない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...優善には屁(へ)の糟(かす)という渾名(あだな)をさえ附けていたそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...更にその際の唱えごととして「隣の婆々(ばば)が屁(へ)をひった」という類の下品な言葉があり...
柳田国男 「年中行事覚書」
...無双の無頓着主義の頭山満と人を殺すことを屁(へ)とも思わぬ無敵の乱暴者...
夢野久作 「近世快人伝」
...猶太でも羅馬(ロウマ)でも屁とも思わぬ爆弾演説を平気で遣(やり)つづけて来たのじゃから恐らく世界一...
夢野久作 「近世快人伝」
...放屁癖という人に迷惑なものを持っていた...
吉川英治 「くせ」
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