...南瓜の葉蔭に……三十五尾花を透かして...
泉鏡花 「薄紅梅」
...硯友社員ではないらしいが露の屋尾花という人の改名披露が載っておる...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...元日 門松 萬歳 カルタ 松の内 紅梅 春雨 彼岸 春の山 猫の恋時鳥(ほととぎす)牡丹(ぼたん)清水 五月雨 富士詣(もうで)七夕 秋風 目白椎(しい)の実 秋の暮時雨(しぐれ)掛乞(かけごい)牡蠣(かき)枯尾花 鐘冴(さ)ゆるこう言ってもまだ諸君は...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...折れて地に垂れている尾花の先も浸るような光景であります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...すすき尾花がうつくしい...
種田山頭火 「其中日記」
...「君はあの『尾花(おばな)』を知ってるね」郁治はこうたずねた...
田山花袋 「田舎教師」
...あの「……薄尾花(すすきおばな)も冬枯れて……」と...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...名前だけで想像して居た此の渡場は武藏野の尾花の末を流れる川の岸の淋しい物哀れな小驛であつたが...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...尾花(おばな)が出て覗(のぞ)く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...路傍(みちばた)の尾花は霜枯れて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...尾花の中から、その怪しい火に頭を向けて眼を注いでいるらしい竜之助は、たしかに眼が見えるものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...竜之助は迎えのために薄尾花の海へ身を隠したのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...尾花沢の生活ぶりが少しずつ書いてある...
山本周五郎 「おばな沢」
...尾花沢は大仏山の嶮(けわ)しい嶺(みね)つづきで...
山本周五郎 「おばな沢」
...場所は尾花沢から暗闇谷といわれる谿谷(けいこく)へさがったところで...
山本周五郎 「おばな沢」
...大津尾花川の琵琶湖(びわこ)に面した土地に屋敷を建て...
山本周五郎 「日本婦道記」
...尾花の玉簾(たますだれ)を押し分けた...
横光利一 「日輪」
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