...枯尾花の中に、ぼつ/″\切株あり...
大町桂月 「赤城山」
...九川原地に繁っている尾花に穂が出た...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...枯尾花であることを...
高神覚昇 「般若心経講義」
...名前だけで想像して居た此の渡場は武藏野の尾花の末を流れる川の岸の淋しい物哀れな小驛であつたが...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...膚寒い武蔵野(むさしの)の夕風がさ/\尾花を揺(ゆ)する野路を...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...また薄尾花(すすきおばな)の野原を...
中里介山 「大菩薩峠」
...「桂どの」「亥太郎様」二人は尾花の蔭に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...尾花を幽霊と見るほどに...
本庄陸男 「石狩川」
...尾花沢といふ出羽(でわ)の山奥に宿を乞ふて馬小屋の隣にやうやう一夜の夢を結んだ事があるさうだ...
正岡子規 「病牀六尺」
......
三好達治 「故郷の花」
...野辺みれば尾花がもとの思ひ草枯れゆく冬になりにけるかなというのがあった...
柳田国男 「故郷七十年」
...「こんど尾花沢のお役目が解けて...
山本周五郎 「おばな沢」
...大津尾花川の琵琶湖(びわこ)に面した土地に屋敷を建て...
山本周五郎 「日本婦道記」
...尾花川の家にもしたがって客の往来が繁くなった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...尾花川の街へ入る所に疏水の河口がある...
横光利一 「琵琶湖」
...枯れ尾花に、風がつよい...
吉川英治 「随筆 新平家」
...尾花家の稚妓(こども)が小鳥屋の亭主に何かひどく呶鳴(どな)られていた...
吉川英治 「春の雁」
...わがやどの尾花押し靡(な)べ((み))置く露に手触れ吾妹子(わぎもこ)ちらまくも見む (巻十...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??