...ほおけた尾花のつづいた大野には...
芥川龍之介 「日光小品」
...尾花の上から視(なが)めている...
泉鏡花 「薄紅梅」
...白い尾花の穂を散らした...
泉鏡花 「海神別荘」
...幽霊ではなくして枯尾花だったのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...(十四日)▲芭蕉が奥羽行脚の時に尾花沢という出羽の山奥に宿を乞うて馬小屋の隣にようよう一夜の夢を結んだ事があるそうだ...
高浜虚子 「子規居士と余」
...・青田おだやかな風が尾花のゆるゝほど・秋暑く何を考へてゐる・こゝにも家が建てられつゝ秋日和・何もかも虫干してある青田風八月廿四日秋...
種田山頭火 「行乞記」
...幽霊の正体見たり枯尾花というか...
知里真志保 「アイヌ語学」
...東京市何区何町の真中に尾花(おばな)が戦(そよ)ぎ百舌(もず)が鳴き...
寺田寅彦 「札幌まで」
...夕日が麓の野を蔽ふ枯尾花に映じて...
永井荷風 「来訪者」
...すすき尾花の中に見えつ隠れつ峰づたいに行く道が...
中里介山 「大菩薩峠」
...枯尾花(かれおばな)を幽霊と見ておそれるような結果になってしまうのである...
中里介山 「余は大衆作家にあらず」
...二尾花屋を出たおけいと万兵衛は...
山本周五郎 「追いついた夢」
...彼は尾花沢の番所支配を命ぜられ...
山本周五郎 「おばな沢」
...尾花沢は大仏山の嶮(けわ)しい嶺(みね)つづきで...
山本周五郎 「おばな沢」
...尾花沢の総支配をしているのは相良です...
山本周五郎 「おばな沢」
...尾花沢でなにが行なわれているのか...
山本周五郎 「おばな沢」
...尾花川の家をおとずれる人々の心をとらえた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...背よりも高い尾花の後ろである...
吉川英治 「柳生月影抄」
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