...幽霊の正体見たり枯尾花というか...
知里真志保 「アイヌ語学」
...尾花(おばな)が出て覗(のぞ)く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あとは苅り残されの枯尾花(かれおばな)や枯葭(かれよし)の二三本...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...汽車は尾花(おばな)の白く光る山腹を...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...すすき尾花の大見晴らしの頭が現われます...
中里介山 「大菩薩峠」
...すすき尾花の路のつい足もとから...
中里介山 「大菩薩峠」
...焼山小唄五条館(ごでうやかた)の女郎(いらつめ)は山に雉子啼く日であつた被衣(かつぎ)かづいて片岡の馬に乗られてまへられた馬が嘶(いなな)きや女郎はかつぐ被衣に顔かくれ雉子が啼いてるいただきの山の麓を越えられた越えたその夜(よ)にいただきの山は焼けたが野は焼けず芒尾花(すすきをばな)は片岡の馬に喰はれて芽が萠えた...
野口雨情 「別後」
...芒や尾花の秋草が...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...此方(こっち)は日蔭(ひかげ)の枯尾花...
二葉亭四迷 「浮雲」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...尾花は普通には何本も一しょに出ますから...
柳田國男 「日本の伝説」
...あたりはまだ一面の芒尾花(すすきおばな)で...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...彼は尾花沢の番所支配を命ぜられ...
山本周五郎 「おばな沢」
...三月には兄といっしょに尾花沢へゆこう...
山本周五郎 「おばな沢」
...大津の北端に尾花川といふ所がある...
横光利一 「琵琶湖」
...尾花の中から痩せ犬が...
吉川英治 「親鸞」
...彼のそばの尾花の中に...
吉川英治 「親鸞」
...尾花の中からその時すっくと立って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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