...木曾は尾州家の無尽蔵(むじんぐら)でございましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...越前守殿に吹込んだものがあるんでございますな」「よけいなことを吹込みやがったね」「尾州家にとってはよけいなことですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この趣を尾州家に申し入れようとの段取りとなりました」「さあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして尾州家は...
中里介山 「大菩薩峠」
...尾州家の使者に渡すことになった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...正午刻(ここのつ)(十二時)のお時計が鳴るのを合図のように、笹野新三郎役宅の玄関に立ったのは、尾州家のお使い、大橋要人、同じく津田孫太郎、同じく鈴木倉之進の三名でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一万両の行列はつつがなく尾州家築地蔵屋敷の裏門から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...道具の二三に尾州家の印を付けたりしたんだが...
山本周五郎 「山彦乙女」
...一城の広さもあろう程な尾州家の建て物は...
吉川英治 「江戸三国志」
...提灯(ちょうちん)の印(しるし)でそれと知った尾州家の邸内へ...
吉川英治 「江戸三国志」
...それは尾州家の若殿徳川万太郎が秘持していた「御刑罪(おしおき)ばてれん口書(くちがき)」の綴文(とじもの)に相違ない...
吉川英治 「江戸三国志」
...万太郎様? ……あの尾州家の若殿様が来ているんですか」「きさくなお方だけれど...
吉川英治 「江戸三国志」
...尾州家へ帰ることもできないし...
吉川英治 「江戸三国志」
...あの品は元々(もともと)尾州家秘蔵の拝領仮面...
吉川英治 「江戸三国志」
...あの洞白(どうはく)の仮面(めん)がなければ尾州家として将軍様へ申し訳が立たないことになるのだそうです」「今年もやがて七夕能(たなばたのう)の時期に近いな」「で...
吉川英治 「江戸三国志」
...江戸表の尾州家へ届けてやれ...
吉川英治 「江戸三国志」
...「時に尾州家には...
吉川英治 「江戸三国志」
...ところが、尾州家では、それをまったく、つまらない雑幅(ざっぷく)と一束にして、蔵帳(くらちょう)の目録にも加えてなかったのを、帝大の滝清一博士が、明治末年、べつな調査目的で、同家の仆器を見に行ったとき、発見して「これは二天宮本武蔵ですから、もすこし丁重にしておかれたい」と、注意されたので、同家の者も、初めて武蔵との由緒を知り、にわかに貴重扱いにしだしたということであった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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