...シカモ発言したら々(びび)として尽きないから対手(あいて)になっていたら際限がない...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...その色の調和や対照に妙味尽きないものが出来るやうになつた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...争ひの種が尽きないであらう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...旅のみなし児砂糖なめてゐる寄りそうてだあまつて旅のみなし児は旅の子供はひとりでメンコうつてゐる□・久しぶり逢つた秋のふぐと汁(源三郎居)鰒食べつゝ話が尽きない( 〃 )□・濡れて寒い顔と顔がしづくしてゐるバクチにまけてきて相撲見の金を借り出さうとしてゐる時化でみづから吹いて慰む虚無僧さん・空も人も時化ける冬空のふる郷へちかづいてひきかへす追うても逃げない虫が寒い十一月廿二日晴曇定めなし...
種田山頭火 「行乞記」
...・旅は道づれの不景気話が尽きない・けふもあたゝかい長崎の水飲みすぎたのか...
種田山頭火 「行乞記」
...名残は尽きないけれど...
種田山頭火 「行乞記」
...人間の悩みは尽きない...
種田山頭火 「白い花」
...災難の種も尽きないというのが自然界人間界の事実であるらしい...
寺田寅彦 「災難雑考」
...こんな業の尽きないおばさんの魂魄が...
中里介山 「大菩薩峠」
...行列はまだ尽きないのかと...
夏目漱石 「坑夫」
...汲(く)めども尽きないものに感じられる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...人を思ふ私が見ると丁度物思ひの尽きない様にも見えて悲しくなる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...なかなか尽きない...
吉川英治 「私本太平記」
...またその国家の名を傷つけまいとする――のふかい考えからと思われないこともない」――などと秀吉のはなしは尽きないほどだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...尽きない興味であるにちがいない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...戦時ジャーナリストらしい海外話題が尽きないのである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ぼくらは尽きない話に興じていた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...――人言の恐れられる理由はこれだけではまだ尽きないであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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