...それは僕の「阿呆の一生」の中に大体は尽してゐるつもりである...
芥川龍之介 「或旧友へ送る手記」
...)挨拶(あいさつ)に来られたというは礼を尽した仕方で...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...理不尽なる批難というべきである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...すっかり落尽くしてしまった...
徳田秋声 「あらくれ」
...しかしともかく人事を尽し得た感じである...
外村繁 「落日の光景」
...貧しい本所(ほんじょ)の一区が此処(ここ)に尽きて板橋のかかった川向うには野草(のぐさ)に蔽(おお)われた土手を越して...
永井荷風 「すみだ川」
...藍色した夏のたそがれも漸く尽きて...
永井荷風 「来訪者」
...これから追々大尽金(だいじんがね)というのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...右の面々が一網打尽(いちもうだじん)に引上げられ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこに立ち尽して彼方(かなた)の人影を...
中里介山 「大菩薩峠」
...生命(いのち)の灯(ともし)が次第に燃え尽きるのがわかると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ともかくも二人の言い分を尽させました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...理を訴えて命を失い尽くすに至らば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...斯んな私の楽天的な態度にもすつかり母は愛想を尽してゐた...
牧野信一 「地球儀」
...でもこのお話アひと晩やふた晩じゃとても尽きません...
正岡容 「寄席」
...そのためには実に尽大な努力が払われ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...臣下の道を尽すほかはありますまい」「嫌だッ……...
吉川英治 「新書太閤記」
...船具部仲間の無尽である...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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