...忽(たちまち)のうちに家を焼き人を殺し強暴のありだけを尽した...
田中貢太郎 「警察署長」
...除り尽すことは、また我儕人間の幸福でないかも知れぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この哲学が一切の重要な問題を提供し尽すかのような錯覚を人々が起こすであろうことは...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...生命現象がこの種の物質現象に尽きるということの説明にはならないことを...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その小さな熱中した全力を尽して幸福を目指さないものは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わずか五年くらいのうちに蕩尽(とうじん)されてしまっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もうほとんど燃え尽きていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...無尽蔵者の浪費が感ぜられた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...のどかな春の日を鳴き尽くし...
夏目漱石 「草枕」
...その屋根がはっきり尽きる所から明らかな空になる...
夏目漱石 「三四郎」
...とうとう家へ帰るまで色尽しでおしまいになりました...
夏目漱石 「創作家の態度」
...この辺の百貨店と玩具屋(おもちゃや)をあさり尽しても...
野村胡堂 「眠り人形」
...レオナさんの心尽しがこもつてゐたのであります...
牧野信一 「駒鳥の胸」
...尽(ことごと)く自己が境涯の実歴ならざるはなし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...こんなことをただ一言でも言っておけば遺族のために必ず尽くしてくれる心だと私は見ている」などと宮はお言いになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それは太田さんに尽力して貰って難有(ありがた)く思っていたので...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...当主があんまり正直過ぎて無尽(むじん)詐欺に引っかかったんだそうで……」「それじゃこの帳面は刀身(かたな)と一所に貰っといていいんだナ」「ヘエ...
夢野久作 「白くれない」
...けれど村一番の大尽(だいじん)屋敷だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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