...彼はそれでも死力を尽して...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...滅尽の度の早いのが香料だというだけである...
高村光太郎 「触覚の世界」
...心底に冬眠す◆五月五日発行『氷原』二十号喜多 一児何物の二に割り出せし雄と雌ニッケルの主観ゆがんだ風景フイルムの尽くれば白き幕となり地図描く刹那も怒濤岸を噛む滅無とは非我の認識なりしよなトタン屋根さんらんとして陽の乱舞波...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...ちょうどもう見尽してしまった時であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「剣難の相」と、呟いて(対手から、理不尽に、斬られるようなことは、そう、人間には、起らない筈だ...
直木三十五 「南国太平記」
...静かなる前後と枯れ尽したる左右を乗り超(こ)えて...
夏目漱石 「虞美人草」
...その時は時雨(しぐれ)の中に立ち尽す島田姿が常よりは妍(あで)やかに余が瞳(ひとみ)を照らした...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...興味はそこに尽きなければならないはずのものであった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...己れの学術研究にさえ忠義を尽したら宜いじゃないか」という者もある...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...興趣は更に湧然として尽きぬのである...
藤島武二 「画室の言葉」
...汲めども尽きぬ芳ばしい詩魂に満ち溢れてゐる...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...たとい大尽でも百姓だし...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...茶山は謝辞を反復して悃(こんくわん)を尽してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...始終段々御世話難申尽候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...奥様の御力尽くしのゆえと存じ...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...彼はそれらを尽くそのまま真実のこととは思えなかった...
横光利一 「旅愁」
...おはなしは尽きない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...説き尽くせない泉が内から湧いて出よう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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