...絵島丸の中で味わい尽くしなめ尽くした歓楽と陶酔との限りは...
有島武郎 「或る女」
...かれはそこに立ち尽したまゝ...
田山録弥 「波の音」
...「過去四カ年間ナチス政権は専ら文芸復興に尽瘁し...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...最善を尽くしました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...ここで一から十までも学び尽さねばおかないという気になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...右の面々が一網打尽(いちもうだじん)に引上げられ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで陸地が尽きるのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...春はここに尽きる...
夏目漱石 「虞美人草」
...じいんと耳の底で鳴り尽してしまうまで横になって待っていた...
夏目漱石 「それから」
...才をもって世を渡るに巧みなだけな事を尽してあった...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...屏風などを書きなぐるなど全力を尽くすといへど幾度か自信を失はれたことであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その間の怯堕がわざはひする所以なりと非難の声尽きず...
牧野信一 「病状」
...『外国事』にいう、毘呵羅(ひから)寺に神竜ありて、倉中に往来す、奴米を取る時、竜却後(ひっこ)む、奴もし長く取れば竜与えず、倉中米尽くれば、奴竜に向い拝すると、倉即(やがて)盈溢(みちあふ)る(『淵鑑類函』四三七)...
南方熊楠 「十二支考」
...無理をしていた蟹の力はすっかり尽きて...
宮原晃一郎 「椰子蟹」
...すなわち一言にして尽くせば私は...
夢野久作 「暗黒公使」
...それこそ運の尽きだぞ...
夢野久作 「冥土行進曲」
...」と久慈は茫然と立ち尽して云った...
横光利一 「旅愁」
...その頃はもう千代田城に栄華を尽している妹の文便(ふみづと)を見る度に羨(うらや)ましくてならなかった...
吉川英治 「剣難女難」
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