...盗つ人の尻押しにや...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...フョードル・パーヴロヴィッチの尻押しをしにかかったほどであったが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...お妾の尻押しをしたり――それとも果し合うならな...
直木三十五 「南国太平記」
...あなた方に尻押しをしていただかないからって一人でやりますよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰か尻押しをしたものがあるのだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...順化(ユエ)なんかじゃ日本が安南の宗主権復興の尻押しをしているなんてえデマがもう盛んに飛んでるそうだ...
久生十蘭 「魔都」
...ほとんど一人残らずラスプーチンの尻押しで大臣の椅子に這いあがった...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...馬鹿者どもが尻押しをすれば...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...本郷の伯父さん……いつか此処へも来てくれたわね……あの伯父さんなんかがお母さんの尻押しをするの...
三好十郎 「好日」
...尻押しする人達がいる...
三好十郎 「好日」
...所詮は幕府の尻押しで正義党を押えにかかるは必定...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...「なあに伊井は喜楽の尻押しで役不足が多く...
山本笑月 「明治世相百話」
...毛利家の尻押しによる浮田和泉守の手勢がだいぶいるらしい...
吉川英治 「黒田如水」
...菖蒲の寮という金の尻押しがあるに任せて...
吉川英治 「剣難女難」
...窄融(さくゆう)だの劉(りゅうよう)などという豪族が尻押しについたので...
吉川英治 「三国志」
...高野(こうや)の尻押しの故智(こち)に習って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...公方方(くぼうがた)の尻押しに...
吉川英治 「松のや露八」
...そういう人々はさかんに父の尻押しもしたのであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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