...箒(ほうき)みたいに短くなった尻尾は...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...何故日本には尻尾の長い猫がいないのだろうと...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...針の樣に鋭どく釣上つた眼尻から...
石川啄木 「雲は天才である」
...方々からいつもその尻がうちへまわって来ます」「帰るものは帰るがええ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...つまらんところから男の尻尾といふやつは出易いものでしてな...
高田保 「貸家を探す話」
...下襲の尻を簾の中へ押し込むのと一緒に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...三田尻のそれを上の中とすれば...
種田山頭火 「行乞記」
...馬の尻から馬糞(ばふん)の落ちるのを待つてゐる...
永井荷風 「水 附渡船」
...その言葉尻を受けついだからといって...
中里介山 「大菩薩峠」
...わしの尻(しり)が車輪になり...
中島敦 「悟浄出世」
...春日藤左衛門はさすがに尻ごみしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに」「それに?」「帳尻を合せて大金を胡麻化(ごまか)すのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もうすこしで取返しのつかない大縮尻(おほしくじり)をやらかすところよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...亭主を尻に敷いて居そうなのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...星田は女給の言葉尻を捕えることは忘れなかった...
橋本五郎 「殺人迷路」
...京橋尻の、もと梅賀がいた家の近くに、河に添って広い空地があり、伐(き)り残された団栗林(どんぐりばやし)のわきに、軒傾いた木賃宿が二、三軒ある...
吉川英治 「大岡越前」
...江戸川尻の枯れ葭(あし)は...
吉川英治 「松のや露八」
...ほかの女に尻イくっついていられちゃ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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