...自分の思想は、自然に就いても、自己に就いても、靜かに深い客觀性を缺いた少年の厭世主義が主調をなしてゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...當面の問題に就いて云ひたいと思つた事の中...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...この帰郷の計画に就いては...
太宰治 「帰去来」
...処が因果律に就いては...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...問題の選択に就いて分析を施すことを必要とする...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...それとも一般的な意味に於ける芸術の方法であるのかに就いて...
戸坂潤 「思想としての文学」
...もし心理学が一般にその方法論上の制約からして直ちに吾々の今の問題に結び付き難い困難を持つことを指摘し従って空間知覚に就いての議論を無用であると主張されるならば...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...今日は弘法大師の書の事だけに就いて申上げたいと思ふのであります...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...乗客の三分の二はもう眠りに就いてゐる...
中原中也 「三等車の中(スケッチ)」
...私に就いて、君が私の思想の頽廢を責めたのはよい...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...彼等は物に就いて物を見...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...床に就いてから火傷の皮を無意識にひつかくと...
原民喜 「廃墟から」
...世の中のことに就いては何にも知らなかつた私が……が未だやつと二歳になるんでは大して威張ることも出来ない――実際にその通り...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...それに就いて策略があるんだ...
牧野信一 「武者窓日記」
...女の童(こ)に就いて...
室生犀星 「ザボンの実る木のもとに」
...右に就いて相談所側の係員はこう観察している...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...右に就いて警視庁の興行係長長田島太郎氏は左のように説明を付け加えている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...この二册に就いては多く諸君の知悉(ちしつ)せらるる所だらうと思ふので筆を略(はぶ)く...
若山牧水 「樹木とその葉」
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