...一個人に就いても決して一定して居ない...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...その時は最うドッと枕(まくら)に就(つ)いて普通の見舞人には面会を謝絶していた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...鯀に就て次の説話を記す...
高木敏雄 「比較神話学」
...衛生などに就いて...
太宰治 「津軽」
...この卵味噌のカヤキなるものに就いては...
太宰治 「津軽」
...今日の彼は例の如く夕日に見惚れて時を過ぐしやがて洞に帰って来てまだ人間というものを知らぬ河水に引かれながら立っている藺の上に寝に就くのではないということも知っていた...
ロード・ダンセイニ Lord Dunsany 松村みね子訳 「人馬のにひ妻」
...お宮のことに就いては...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...この恐るべき原理「日本」に就いて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...処でこうやって進歩という概念に就いて云わば駄目を押して見て判ることは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...という公私の間の去就に迷った思いが一つ...
豊島与志雄 「電車停留場」
...余が坐に就いてから時計を見ると三時間も過ぎ去つた...
長塚節 「菜の花」
...無下(むげ)に天井の高い食堂に会して晩餐(ばんさん)の卓に就いた時...
夏目漱石 「幻影の盾」
...就職の希望のない石田氏にとって...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...しかも生を助けてこの心願を成就せしめんとする大檀那(おおだんな)は天下一人もなく数年来鬱積(うっせき)沈滞せるもの頃日(けいじつ)ようやく出口を得たることとて前後(ぜんご)錯雑(さくざつ)序次(じょじ)倫(りん)なく大言(たいげん)疾呼(しっこ)我ながら狂せるかと存候ほどの次第に御座候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...百円の処分方法に就て...
松本泰 「日蔭の街」
...お関は如何うして好い者か恭に就いてはほとほと困って居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...第一次にはやや単純なる地点名に就(つ)く方がよいのである...
柳田國男 「地名の研究」
...大勢を行列に就かせ...
吉川英治 「大岡越前」
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