...それは皆如何にも尤もな事ばかりであつた...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...啻に尤もな許りでなく...
石川啄木 「農村の中等階級」
...その心に絶望を抱くやうになるのも尤もなことだ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...福子が腹を立てたのは至極尤もなのであるから...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...非常に尤もな理由を有っている...
戸坂潤 「科学方法論」
...この文芸懇話会が如何に尤もな穏和な形をもって而も有効な文芸統制機関であるかは...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この職業的利益擁護組織だという尤もな形を通して...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...新聞社や雑誌社の尤もな処へ目出たくおさまった者が〔多く?〕...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...尤もなことだと思いました...
豊島与志雄 「変な男」
...大勢の画家たちが我勝ちにと画(えが)いたのも尤もなことでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...三人がこう聞くのも尤もな次第である...
直木三十五 「新訂雲母阪」
...平次の説明を一通り聽くと、「成程、尤もな不審ぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見て居る氣がしなかつたのです」それは尤もなことでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まことに尤もな話で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...至極尤もなので、私は笑い出し、心の中で、これでは貴方だってふーむと仰云るしか返事があるまいと、或ユーモアを感じるのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...尤もなことだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを尤もな事として聞いた...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...これから先の御相談は」尤もな不安であった...
吉川英治 「私本太平記」
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