...ひがみの起るのも尤もな話だ...
芥川龍之介 「好色」
...1523.彼の言ひ分にも何處か尤もな點があるにちがひない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...そしてかかるものが他の何物でもなくむしろ自己のかたどりを私のうちへ送り込むと私が判斷するといふことよりも尤もなことはないのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...夫々尤もなのではあるが...
戸坂潤 「科学と科学の観念」
...この文芸懇話会が如何に尤もな穏和な形をもって而も有効な文芸統制機関であるかは...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...至極尤もな常識に適した内容を有っていることを...
戸坂潤 「社会時評」
...尤もなことだと思いました...
豊島与志雄 「変な男」
...牧の在所(ありか)を突き止め――」「御尤もながら...
直木三十五 「南国太平記」
...貧乏ぐらしだからのう」「尤もな...
直木三十五 「南国太平記」
...庄吉としては尤もな考えじゃが...
直木三十五 「南国太平記」
...皆んなに辛(つら)く當られますから』と尤もなことを言つて裏口へ廻り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘のお夏と一日も早く一緒にしてくれ――と申すのぢや」「尤もなことで」「その孫八の紙入が今朝庭に落ちてゐたと言ふ者があるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「御尤もなお言葉...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次の説明を一通り聽くと、「成程、尤もな不審ぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分自身に浴(あび)せるのが尤もな位のものなんです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...尤もな理由のあることで...
吉川英治 「江戸三国志」
...これから先の御相談は」尤もな不安であった...
吉川英治 「私本太平記」
...尤もな言葉であるから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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