...もうすこし深く切開してみようじゃないか」といったのは尤もだった...
海野十三 「地獄の使者」
...尤もだからと云って...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...かくて実践が個人の自由意志に帰着するのは尤もだと云わねばならない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...議会の興奮を挑発するのは尤もだろう...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...技術の問題は本格的な位置に付けられないということも甚だ尤もだと云わねばなるまい...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...勿論之は心理的には尤もだが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...匿れるのも尤もだが...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...「ほんとうに、このお姿を殿様に、一目でも見せてお上げ申したいと思います」「尤(もっと)もだ、尤もだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...――一應その三人が怪しいと思ふのは尤もだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――そいつは一應尤もだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その心配は尤もだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...氣味の惡いのも尤もだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私はどうせ助ろうとは思わない――父さんにたったひと目逢いたいけれど」「尤もだが...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...一度は葵も尤もだと思い...
久生十蘭 「金狼」
...「お前の言うのも尤もだが...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...「尤もだ、じゃあ話すから、誓いをしてくれ」と、一同へ他言(たごん)を封じて、「おれとここにいる先生金右衛門(せんじょうきんえもん)とが、もう数年前から、何か手懸りのあるごとに探し廻っている品というのは……実ア、たッた一尺ばかりの短刀なんだ」浜島庄兵衛の日本左衛門、ここに初めて、手下の者へも秘していた、ひとつの大仕事をうちあけようとして、声調おのずから低まりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...あの直後の人心ではおそらく尤もだらうと思はれます...
吉川英治 「折々の記」
...尤もだと思ひました...
吉川英治 「折々の記」
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