...尤(もっと)も天狗(てんぐ)と申(もう)しましても...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...尤も自分の體得した價値を他人に見せるために...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...尤も亀之介のおどろきは...
海野十三 「地獄の使者」
...尤も金が目的と言えば理由は出来るが...
大庭武年 「旅客機事件」
...尤モアノ若サデアノ大役ヲスルノデアルカラ無理モナイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...尤も広田首相が排撃を声明した自由主義なるものがなにを意味するのか...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...尤も重臣と云っても...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...尤も人間漱石を見ろとか何とか云う意味ではない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...尤(もつと)も年頃(としごろ)は持(も)つゝけだから連(つれ)つ子(こ)の一人(ひとり)位(ぐれえ)は我慢(がまん)も出來(でき)らあな...
長塚節 「土」
...そしてその死に民衆を「嗾(そゝの)かす」ばてれん達は又国民を亡ぼして行く者と見做された事なぞも凡(すべ)て尤もな事には相違なかつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...尤(もっと)もこれは今度出版する『文学評論』の中に詳(くわ)しく書いて置いた...
「予の描かんと欲する作品」
...恐らく御貴殿も御同様であろう」「御尤(ごもっと)も」それには妻木右太之進もすっかり共鳴しました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...尤も親不孝は夫婦の相談づくで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それで私も困まるのです……尤もそんな結果が生ずると生じないとは貴嬢の……貴嬢の……」ト云懸けて黙してしまッたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...而してそれは至極尤もな次第である...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...尤もらしく顔を歪めた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...尤(もつとも)前便に申上候通(とおり)...
森鴎外 「独身」
...尤もこの専横なやり方に反対する人もないではなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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