...男の方の方が女よりももつと尠いかも知れません...
伊藤野枝 「新らしき婦人の男性観」
...何か聞こえが明るいから両方同じくらいの程度に雷の尠いところなら...
橘外男 「雷嫌いの話」
...内容を豊富にしようと心がける人は非常に尠い...
田山録弥 「解脱非解脱」
...殊に日本にはかういふ傾向の作品は尠いから...
田山録弥 「小説新論」
...真に理解して呉れるものゝ尠いといふ上に起る作者の嘆声としては...
田山録弥 「墓の上に墓」
...ロシヤ側からの贈物は、勿論長崎奉行の承認を經てから受取つたものであるが、それがどういふ名義であつたとしても、そこには記録にものこらない昌造らの意志や努力があつたのではなからうか?ゴンチヤロフが注意を惹かれながら、しかも簡單には觸れなかつた昌造の特徴や性格について、私はどつか内輪な、表情の尠い、しかも、底をついてゐるやうな一克さをひそめてゐる、當時の科學者的な、一日本青年を想像するのである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...その「脇荷」的輸入方法からまつたく無關係に勉學し得た場合の方がむしろ尠いかも知れぬ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...私の友人中には中小商工業者が尠いので問題にしないでおこう...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...卓を挾んで拳鬪家のやうに語り合ふ事は、極めて尠い...
萩原恭次郎 「純情小曲集」
...船の大きな割りにボウト積載数の尠いことなど誰も気に留めなかった...
牧逸馬 「運命のSOS」
...未だ十分吾人の意を充たすに足るものが尠い...
松村任三 「大植物圖鑑」
...決して尠い仕事をした年ではありませんでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...勿論いい夫婦というに足りる夫婦は大変に尠い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...駿介が志村に反撥した時代、自分のからから動き出した原因、それらは極めて曖昧であり、現実に駿介のような存在は、尠いでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今年は蚊の尠い夏でしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...諸氏に囑する問題は尠いし...
吉川英治 「折々の記」
...地球磁力の影響の尠いところがのぞましい...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...又客の尠い為でもあろうか...
蘭郁二郎 「孤独」
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