...尚々(なおなお)明日にも御入洛(ごじゅらく)待上候...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...其許好友の ポートマン尚々私え御出状之節宛名左之通ア・エル・セ・ポートマン・エスクエ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...尚々父親の不憫(ふびん)増(ます)なるべし...
長谷川時雨 「うづみ火」
...その本国に尚々強大極まりもなき兵力を抱擁するに反し...
牧野信一 「サクラの花びら」
...『尚々(なほ/\)惡(わる)い...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...その国でそれからこの俗言が流行(はや)りますと年始状の尚々書(なおなおが)きに申して上せましたくらい...
南方熊楠 「十二支考」
...と云ったお関にも驚いたけれ共尚々その後に控えて居る重三の様子にすっかり面喰った...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...娘が可哀そうだと思う心は尚々まして来る...
宮本百合子 「同じ娘でも」
...」「尚々古庵様、服部氏、市川先生、凡私を存候人々へ宜奉願上候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...書牘の最初の三行は所謂尚々書(なほ/\がき)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「尚々私も追々と老耄...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」「尚々千蔵こと辞安様大に御せわ被下...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」その二百十わたくしは此年壬辰閏(じゆん)十一月二十五日に頼山陽の未亡人里恵が広江秋水夫妻に寄せた書の後半より尚々書(なほ/\がき)に亘る文を節略して上(かみ)に挙げた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...尚々御隠居様御看病之儀...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...尚々(なおなお)精次郎夫婦よりも宜(よろ)しく可申上様(もうしあぐべきよう)申出候...
森鴎外 「独身」
...是非御入湯被下(くだされ)候様御願申上候尚々御預り申上居り候(書籍並に画の道具類)御送付可申上(もうしあぐべき)候哉(や)如何一寸御命じ被下度候九月二十七日と記されてあった...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...〔宮本武蔵書状〕(広島市八丁堀新見吉治氏旧蔵)尚々(なほなほ)...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...いやそれどころか却て前よりも尚々現実との境界があやしくなって行くのでした...
蘭郁二郎 「歪んだ夢」
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