...尚悔恨の淵に沈む...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...寺の和尚(をしやう)と自分の父とにひどく叱られたことがあるのを思ひ出してゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...こんどは右手に持った洋杖の先で壁を辿りながら尚も前進していった...
海野十三 「千早館の迷路」
...その義足をはめた男というのは一体だれです」「養源寺の和尚さ」話の通じ悪(にく)い自動車の上では...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...それから軌条(レール)の間へ動かない様に縛って尚幾何(いくら)かの毒餌(どくえ)を与える...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...尚忍ぶ時は涙と鼻汁とは多く流れ出で...
関寛 「関牧塲創業記事」
...尚ほ好く舞ひ好く歌ふに非ずや...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...然るに後になつてこの尚書の體裁が一變して左氏の春秋となつた...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...予が尚書の編成に疑問を挾み臆説を試むるに至つたのも...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...その頃の模範的な好尚にピタリとする...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...はるかに高尚であったとさえ思うのであるが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...尚(なお)しばしば原意のままで使用されてる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...尚(な)お未(いま)だ独立の学校事業に可ならずして...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...種々の学問と高尚なる風流とが...
柳田国男 「雪国の春」
...袁煕と、袁尚は、「さてはそろそろ出軍の相談かな? 何といっても曹操の脅威をうけている折だから、吾々の協力もなくてはかなうまい」などと談じ合いながら登城してきた...
吉川英治 「三国志」
...故快川和尚(こかいせんおしょう)の最期(さいご)のことば――心頭(しんとう)を滅却(めっきゃく)すれば火もまた涼(すず)し――の禅機(ぜんき)をあじわって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...良人とは道契(どうけい)のふかい妙心寺の授翁和尚(じゅおうおしょう)とも親しく...
吉川英治 「日本名婦伝」
...若(も)し此探検中雨(あめ)に逢(あ)ふこと多(おほ)かりせば尚二倍の日子を要(よう)すべく...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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