...チョビ髭の尖った頤との一対の対面は世にも見事であったろう...
青柳喜兵衛 「夢の如く出現した彼」
...尖った鼻、恐しく神経質らしい凄い眼、その陰鬱な物悲しそうな表情をじっと見詰めていると、何となく私まで引き入れられて、心が寒くなるような人柄だった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...地べたとすれすれに尖った尻をふっている...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...無雑作に束ねた若々しい髪、細く長い眉、下眼瞼の円く開いた眼、理知的に尖った、口角の頸にある贅肉のふくらみ……そのふくらみを中心に、彼女は可愛い笑いを浮べた...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...先の尖った細い指にをもたせた...
豊島与志雄 「秦の出発」
...桜の黄色い葉にさしている尖った光線...
豊島与志雄 「囚われ」
...海岸には尖った岩が一面に立ち並んでいて...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...尖ったあごひげか」とレックミア侍従が問うた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...明色の尖ったひげをはやした人だが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...或るとき或る人間が先の尖った石か貝の片の一方に糸を通す穴をこしらえて針を発明した...
宮本百合子 「家庭創造の情熱」
...きかぬ気な尖った鼻を見つめていたが...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...これからはさきの尖った朸だけを...
柳田国男 「母の手毬歌」
...病的に痩せて尖った顔を(あいそ笑いらしい)みじめにひきつらせながら...
山本周五郎 「雨あがる」
...尖った肩をふるわして...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ぜひも無いじゃござらぬか』尖った肩のあいだに...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...尖った月の半分だった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...針のように尖った...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...悪戯(いたずら)小僧の尖った声が...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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