...避雷針は屋根の上に尖った金属棒を立て...
海野十三 「科学が臍を曲げた話」
...尖った鼻、恐しく神経質らしい凄い眼、その陰鬱な物悲しそうな表情をじっと見詰めていると、何となく私まで引き入れられて、心が寒くなるような人柄だった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...尖った尻のさきが土にとどきそうになっていたので...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...先の尖った小さい足跡のうえを踏みつけているでしょう...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...まためいめい『ニューイングランド農業家』にも『耕作者』にも載ってないような二つ尖ったところのある槍で武装していた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...尖ったあごが一緒になったような...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...先の尖った大きな鼈甲の簪が細かく震えているのが...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...が少し尖った、身体の細そりとした、鶯妹というのでした...
豊島与志雄 「画舫」
...ういういしい尖った...
豊島与志雄 「変る」
...東北の方広々とした平野の彼方にはアントワープの旧教寺院の尖った塔が...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...先の尖った華奢な靴跡が...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...先の尖った鉄槌(てっつい)――石屋が石を割る時使う玄翁(げんのう)に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんな山なんかに負けてなるものか汽車の窓から何度も思った徊想尖った山の心は私の破れた生活を脅かし私の瞳を寒々と見降ろす...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...柱頭(カピテル)の代理をつとめる尖った斜めの折れ口は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その尖った尾を敵手の肛門に挿し入れてこれを殺す...
南方熊楠 「十二支考」
...岩から黒い細長いさきの尖ったくるみの実のやうなものをひろひました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...悪戯(いたずら)小僧の尖った声が...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...尖った臂(ひじ)と枯木にひとしい手をすぼめている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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