...ねずみ色の服に赤い先の尖った帽子をかぶる...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...荒野の悪い野良犬や尖った茨(いばら)にその柔らかな布地(ぬのじ)は引き裂かれてしまった...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...尖った舳(へさき)がするりと辷(すべ)って...
泉鏡花 「悪獣篇」
...ブリキのようにピンと尖った表紙の背を掴(つか)んでいる指には網目に編んだサファイア色の絹の手袋が篏(は)まっていて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...その隣には鉤鼻(かぎばな)で頤(おとがい)の尖った...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...尖ったつま先の靴を履く例の男だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...小さい日本兵の尖った喧嘩腰(けんかごし)の命令に...
徳永直 「戦争雑記」
...それに尖った鋼を被せて長くした牙は...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...水晶のような頭の尖った六角柱の極めて小さい結晶である...
中谷宇吉郎 「雪」
...そこで外科医二十名が立会のうえで、あなたを地面に寝かせ、あなたの眼球に、鋭く尖った矢を、何本も射込む手筈(てはず)になっています...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...頑丈で尖った青い頭と...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...明色の尖ったひげをはやした人だが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...その尖った小石を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...尖った剣(けん)を吊りました...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...あのすっぺりとしたやや尖った頭に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...おち窪(くぼ)んだ頬と尖った鼻...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ぜひも無いじゃござらぬか』尖った肩のあいだに...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...老人は尖った肩を振って...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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