...どうかしないか」彼の調子はます/\尖(とが)つて来た...
有島武郎 「An Incident」
...眼光一閃(せん)鉛筆の尖(さき)を透(すか)し見つ...
泉鏡花 「海城発電」
...蛇はその口から、黒くて、尖つた、軟かいやうな変なものを飛び出さしてゐました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...右手に方(あた)って遠山が鋸の歯のように尖んがった処に...
田中貢太郎 「狼の怪」
...眼のふちが黯(くろ)ずんで鼻が尖(とん)がり...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「麻酔剤」
...などの梢から尖つた頭の赭い駒が岳が時々顏を出す...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...稍不透明な空氣は尚針の尖でつゝくやうに其白い一點を際立つて眼に映ぜしめる...
長塚節 「寫生斷片」
...墨がぽつりと中から折れて指の尖が少しよごれた...
長塚節 「十日間」
...矛盾の尖端(せんたん)としては...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...いやな言葉じゃないか」伯爵は妙なところへ神経を尖らせます...
野村胡堂 「死の予告」
...不自然に尖った鼻...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...もっとも尖鋭に焦点をむすんだ個所だとも言えますので...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...やせて尖った小鼻とがまた目にうつり出してきた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...爪尖上(つまさきあ)がりの道がまた六十里ある...
森鴎外 「寒山拾得」
...あゝした尖(とが)つた声で物を云つたり...
與謝野晶子 「帰つてから」
...どうなるものか」痩せ尖(とが)った肩を大きくふるわせ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...傴僂(せむし)のように尖った老僧の背(せな)は後ろを向けたままで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そして街の尖った先が...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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美しい目鼻立ち あっちにもこっちにも 品質低下
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