...鼻の尖(さき)で議論をして...
泉鏡花 「薄紅梅」
...黒髪を槍尖(やりさき)で縫ったのは...
泉鏡花 「海神別荘」
...勝手の方からは千代子がまた尖つた聲で子供を叱つてゐるのが聽えて來る...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...右手には長い金属製の尖(とんが)り杖(づえ)をもっていた...
海野十三 「○○獣」
...その梢(こずえ)を鋭く尖らされたので樅(もみ)のようになっていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...六角の柱の先が尖っているものもあり...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...徳川の祿を食(は)む役人達の神經をすつかり尖らせて了ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな肉の厚い三角に尖(とが)った小刀じゃない」「…………」「下手人は誰だか解らないが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...前頸部には指尖にて圧したる如き深き痕あり...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...奥に空虚の住んでいる尖頂窓(せんちょうそう)と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...畜生っ」と三田は口を尖らした...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...あの触角の尖の目でもう嗅ぎ附けやがったのですね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「どうして迎えなどやったんだ」喜兵衛は尖(とが)った声で云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...盾(たて)の上で輝いた数百本の鋒尖(ほこさき)を従えた卑弥呼が...
横光利一 「日輪」
...そして折折(をりをり)A(エエ)の字は道化役者のピエロオの赤い尖(とが)つた帽となり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...その雲の尖端(さき)を気紛れな太陽が少し染めると...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...新九郎は平一文字(ひらいちもんじ)にとって構えた剣尖を...
吉川英治 「剣難女難」
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