...私の給料は少分しか上がらなかった...
...彼は少分の問題でも真剣に考える...
...今回の転倒で子供は少分怪我をしてしまった...
...彼女は少分ながらも誠実で信頼できる人物だ...
...少分ながらも貯金を始めたいと思っている...
...あれは多少分らぬ処が面白い処と存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...多少分解整頓することが出来はしないか...
戸坂潤 「思想としての文学」
...若(も)シ法身ヲ証スレバ少分知ルコトヲ得...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかも少分のみを納めたに過ぎなかったが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...叔母の苦(にが)り切ッた顔を見るも心苦しいからと云うは少分(しょうぶん)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...素朴的經驗に於いても此兩方向の見方は多少分化しては居るが...
増田惟茂 「知的作用と感情と」
...少分(すこし)は六年前七月の同誌に載せた「本邦における動物崇拝」なる拙文に書き置いたからそれに譲るとして...
南方熊楠 「十二支考」
...緬羊児を買いてその尾に山羊児の尾を接(つ)いだというのがあって一層面白いという(ここ脱文ありと見え意義多少分らず)...
南方熊楠 「十二支考」
...「清心院様御四十九日御相当に付兼而勤仕之者申合於定福寺少分之御供養申上...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...荘園の始めには根本の開墾権者は空手でその地に臨み少分の地利を収めて満足するのみで地方の下受人が各自労力と資本とを携えて来てその招きに応ずるのであるから墾地はいまだ開かざる前にこれを各人に割渡したのである...
柳田國男 「地名の研究」
...あるいは本村の住民に少分の恩恵を施されて...
柳田國男 「地名の研究」
...今は多少分割したが総坪十二万坪...
山本笑月 「明治世相百話」
...複雑な人間心理やら家族制度のもつ因習の醸(かも)すところなども多少分るようになってからは...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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