...たださえ少ない労働者の賃金を掠め取ろうとのみ思っていると...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...その中に嫌味は少ない...
種田山頭火 「行乞記」
...活けるやうな花は見つからなかつたが――松山の郊外には野の花が少ないが――三句拾つた...
種田山頭火 「松山日記」
...自然その物から確実の知識を得ようとする人はさらにさらにまた少ないのである...
寺田寅彦 「知と疑い」
...言葉数の少ない結果としてその中に含まれた言葉の感覚の強度が強められる...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...私も当分は禿げる見込が少ないかもしれない...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...少ない額ではなかった...
徳田秋声 「縮図」
...この国の科学界が金が少ないのでどうにも動きがとれないのなら...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...学的労働量はこれまでの処わずかに二三冊の書物にしか纏まらない程少ない方ではあるが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...水蒸気の量が少ないときに出来るので...
中谷宇吉郎 「南極・北極・熱帯の雪」
...彼は比較的人通りの少ない宵闇(よいやみ)の町を歩きながら...
夏目漱石 「明暗」
...鈴木茂三郎君ほどの親しめる人は少ないと思う...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...本当の意味において成功した人びとはいうまでもなく少ないであろう...
羽仁もと子 「最も楽しい事業」
...亭主野郎の頭上に落ちて来るものも少ないだらう...
葉山嘉樹 「氷雨」
...より少ない影響に止まるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...親しみを感じうる人もまたあまりに少ないのであった...
柳田国男 「雪国の春」
...「慥かにあのくらい使える人は少ないと思いますね」「どういうことだろう」休之助には珍しく...
山本周五郎 「風流太平記」
...遺されてゐる事蹟の少ない點から見ても...
吉川英治 「折々の記」
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