...行手は今まで来た路に比べると遙に人煙が少ない...
芥川龍之介 「芋粥」
...労多くして効が少ないから」といえば「上京委員の腰が弱いから...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...宋以後の人で苟くも有名な官吏をして居つた人に詩文集のない人は少ない...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...巻雲ぼやけて延びた夕空は頼み少ない...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...少ない時はまるで筮竹を揉(も)む音さえ聞えない夜もあった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...時価に比べるとよほど少ないものでした...
夏目漱石 「こころ」
...けれども主張どおりにはいることも少ない男である...
夏目漱石 「三四郎」
...この若い天才ヴァイオリニストに及ぶ人は甚(はなは)だ少ない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...人間の数の少ないところつて...
林芙美子 「浮雲」
...十万円ばかり持つていらつしやる?」「十万円くれるのかい」「少ない?」「いや...
林芙美子 「浮雲」
...人通りの少ない、こぢんまりした路は静かな光線のなかにあった...
原民喜 「美しき死の岸に」
...どうしてそれについてものを言われないのだろう?ソビエットとの直接の接触が少ないためという理由はわかりますが...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...人の少ない所であるため...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...面白く暮す時間は少ないのであるが...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...この種の地名はどうしても少ないわけである...
柳田國男 「地名の研究」
...半太夫もひまは少ないが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...忠善の忿(いか)りにふれて生涯蟄居(しょうがいちっきょ)という例の少ない咎(とが)めをうけたが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...海拔の尺數も少ない山といふうちにも暖國の山では落葉の色がきたない...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??