...庶民の安堵(あんど)する暇(いとま)が少ないように見える...
寺田寅彦 「災難雑考」
...その中で真珠を含んでいるのは比較的に少ない...
寺田寅彦 「話の種」
...長く僕に忠実だった者はごく少ない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...氷の粒から出来ている雲の方が少ない...
中谷宇吉郎 「雪を降らす話」
...仲仕は人数が少ない上に...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...況(ま)して今の大酒家と云(いっ)ても私より以上の者は先(ま)ず少ない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...人間の体がひとりでにすっかり沈んでしまうということはたいへん少ない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...なるべく苦患少ないよう殺しやれとあったと記憶する...
南方熊楠 「十二支考」
...鉄工などのやうに黒く汚れずに危険も少ないのであるが...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...どうしてそれについてものを言われないのだろう?ソビエットとの直接の接触が少ないためという理由はわかりますが...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...そのほうのことを専門的にまでやる人の長寿と幸福を二つともそろって得ている人は少ない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...無地のものはかえって少ない...
柳宗悦 「工藝の道」
...櫓の交通を発達させるような条件を具(そな)えた土地は少ないようである...
柳田国男 「海上の道」
...第一数字になると頭の粗い百姓には何分印象の力が少ない...
柳田國男 「地名の研究」
...下位には少ないが...
山本周五郎 「いさましい話」
...海拔の尺數も少ない山といふうちにも暖國の山では落葉の色がきたない...
若山牧水 「樹木とその葉」
...その『論語』はこの書物よりも分量が少ない...
和辻哲郎 「孔子」
...現存の遺品こそ少ないが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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