...少しも鎮まるけはいがない...
芥川龍之介 「忠義」
...たとへば斎藤(さいとう)氏や北原(きたはら)氏の歌は前人の少しも盛らなかつた感情を盛つてゐる筈である...
芥川龍之介 「又一説?」
...今泰助の入りたることは少しも心附かざりき...
泉鏡花 「活人形」
...少しも目にとまらないのです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...英国は太子殿下の日本御滞在を少しも喜んではいなかったのです...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...それは少しも彼の気を悪くはしなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかしジャン・ヴァルジャンはそのために少しも困まりはしなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分は少しも悲しいと思わない...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...少しも不合理はないということになる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...秩序とか排列とかいったようなものは少しもなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...邸宅は少しも被害を受けていません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...特色ある果樹園風の庭の景色は少しも紹介されてゐない...
正岡容 「下谷練塀小路」
...少しも情慾の渦中にあることを想定出來ない幸福感があつた...
室生犀星 「帆の世界」
...おれは貴様の残酷を少しも感じないのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...半三郎は少しも痛いとは感じなかった...
山本周五郎 「あだこ」
...相手の数は少しも減らなかった...
吉川英治 「松のや露八」
...これらの貨物の相対価値には少しも変動が起らないのである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...私が風呂に入って出て来るまで彼は少しも前と変らぬ姿で石を持って其処へ立っていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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