...少くとも彼の誇っていたものは彼の智慧かかの女の智慧か見分けのつかなくなるためだった...
芥川龍之介 「三つのなぜ」
...そこで彼は少くとも現在以上の動揺を心に齎(もたら)さない方便として...
芥川龍之介 「路上」
...少くともそれは解釈し得られることであろうと思う...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...少くとも虚言者自身を欺いてはいない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...少くとも教育という問題に関心を持っている者は...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...でこれから先は「純スポーツ的」なものには少くとも二種類あるということを忘れてはならぬ...
戸坂潤 「社会時評」
...少くとも吾々にそれが明らかとなる過程をそれが含むことは保証されていない...
戸坂潤 「性格としての空間」
...少くとも変則のものだった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...少くとも英語の教師は國語漢文の教師より品格風采もよく...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...少くとも人に不快を起させない役柄を勤める俳優であるやうな心持になる...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...少くともそれを済(す)ますまで打ち明けずにいるのが得策だという気が勝を制した...
夏目漱石 「明暗」
...少くとも毎年一囘...
日本国 「日本國憲法」
...少くとも、外套を剥ぎ取られたなどという噂は爾来どこへ行っても聞かれなかった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...――少くとも彼の最大傑作であると定評のある...
堀辰雄 「小説のことなど」
...少くともその訳語 storehouse of nations は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかし既にラシュリエの如く目的原因に運動原因と少くとも同等の權利を認めるとすれば...
三木清 「論理と直觀」
...この子はこれから少くとも一月(ひとつき)...
森本薫 「華々しき一族」
...少くともある場合日本が不正であったと思う時...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
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