...少くとも、南蛮寺(なんばんじ)の泥烏須如来(でうすによらい)を礼拝(らいはい)する奉教人(ほうけうにん)の間(あひだ)には、それが疑ふ余地のない事実だつたと云ふ事である...
芥川龍之介 「悪魔」
...少くとも如何に長いにもせよ...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...少くとも本職とは信じていない...
芥川龍之介 「文章」
...少くとも彼等の文章には之と同じ位に深い根を認めることが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...あそこは犯人と少くとも死んだ所長とが覘(ねら)っていたのに相違ない...
海野十三 「階段」
...少くとも、『古事記』の伝承者の詩眼には、此歴史上の大事件は、歴史上の大事件とは映ぜざりしが如し...
高木敏雄 「比較神話学」
...少くとも彼の意識の穂先には微妙にふれてゐるものだつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...あるいは少くとも...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...処がリッケルトの科学論に含まれている動機を少くとも三段に区別することが出来るであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...それ故円の赤い色が消えても円が或いは少くとも延長が消えるということはない...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...いや少くとも、最近急にそういう高まりを自覚し自己認識するようになった一つの現われと云えるかも知れない...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...少くとも子供たちにはお伽噺の代りになろう...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...少くとも俺の方は...
豊島与志雄 「白藤」
...それに私の話相手の性格を洞察(どうさつ)することは不可能である――少くとも現在では出來ないことである――ことを感じ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...少くとも一掬の文学の妙に酔はれるであらうことは...
牧野信一 「坂口安吾君の『黒谷村』を読む」
...少くとも神の弁証法は愛と憎みの弁証法でなくて愛と怒の弁証法である...
三木清 「人生論ノート」
...少くとも或る部分のあやまりには気付かずにいられなくなって来たのです...
宮本百合子 「男…は疲れている」
...そのような権力への抗議として少くとも「風知草」の世界が語り得ている程度にさえ...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
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