...十号の七親父はハッパ場の小頭子供が大ぜいで...
猪狩満直 「炭坑長屋物語」
...左片盤の小頭が、アンペラを持って来て、係長の指図を受けながら、技師の屍体の上へかぶせて行った...
大阪圭吉 「坑鬼」
...巡査と三人の小頭に見張られて坐り込んでいた...
大阪圭吉 「坑鬼」
...「よし」係長は傍らの小頭の方へ向直って云った...
大阪圭吉 「坑鬼」
...巡査や小頭の見張りの元に調査を進められ...
大阪圭吉 「坑鬼」
...「大下組は解散なんですってね」「そうよ」「姐(ねえ)さんは大下組の若い人と一緒ですってね」「小頭(こがしら)の勇よ」「ああ...
富田常雄 「刺青」
...小頭らが自ら工場主となる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...七尾駒三郎は中間小頭で六石五斗二人扶持...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...聯合組や、三井物産、大高組、などは賛成してくれたんですが、友田喜造の共働(きょうどう)組だけが、どうしても入らんのです」「やっぱり、野心があるんじゃな?」「共働組でも、小頭の中には、加入したい希望の者が、なんぼか、あるんですが、なにしろ、大親方の友田が、睨みを利(き)かしとるもんですけ――玉井の組合に入りたければ、入れ...
火野葦平 「花と龍」
...小頭組合が全体で定めたことを...
火野葦平 「花と龍」
...そこにいた七八人の共働組の小頭をかえりみた...
火野葦平 「花と龍」
...友田直系の小頭、色が黒く、精悍な風貌の高司清市が、ふりむいた...
火野葦平 「花と龍」
...それに小頭(こがしら)添島九兵衛(そえじまくへえ)...
森鴎外 「阿部一族」
...若い小頭の才次だけはそうではなかった...
山本周五郎 「さぶ」
...他の二人の小頭、伝七と倉太が工事場の端のほうにいるのを認め、小島はそっちへいって事情を糺(ただ)した...
山本周五郎 「さぶ」
...小頭(こがしら)でいちばん年長の伝七が世話役となり...
山本周五郎 「さぶ」
...小頭の伝七は年寄りだ...
山本周五郎 「さぶ」
...いうまでもなく黄巾賊の小方(しょうほう)(小頭目(しょうとうもく))らである...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索