...今日は小雨模様で傘を持っていかないと濡れるよ...
...外は小雨模様だけど、気分転換に散歩に出かけよう...
...明日は小雨模様の予報だから、運動会が延期になるかもしれない...
...小雨模様の日は、車の運転に気をつけなくてはいけません...
...小雨模様でも路面が濡れているので、歩く時は滑らないように注意してね...
...朝来小雨有之候へども辰(たつ)の下刻より春雷を催し...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...小雨の中を、外套(がいとう)も着ずに、小荷物でも運んで行ったように若者を桟橋の上におろして、ちょっと五十川(いそがわ)女史に挨拶(あいさつ)して船から投げた綱にすがるや否や、静かに岸から離れてゆく船の甲板の上に軽々と上がって来たその姿が、葉子の心をくすぐるように楽しませて思い出された...
有島武郎 「或る女」
...小雨の降る夜二人連で出掛けました...
泉鏡花 「活人形」
...そぼそぼとふる小雨の夜...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...おまけに小雨(こさめ)さへ降(ふ)り出(だ)したので...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...○さて此山をよみたる古哥に(万葉)「いや日子(ひこ)のおのれ神さび青雲(あをくも)のたなびく日すら小雨(こさめ)そぼふる(よみ人しらず)」又家持(やかもち)に「いや彦の神のふもとにけふしもかかのこやすらんかはのきぬきてつぬ(角)つきながら」▲長浜(ながはま)頸城郡(くびきごほり)に在(あ)り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...四日、甲辰、小雨降る、古郡左衛門尉兄弟は、甲斐国坂東山波加利の東競石郷二木に於て自殺す矣、和田新左衛門尉常盛並びに横山右馬允時兼等は、坂東山償原別所に於て自殺すと云々、時兼は横山権守時広の嫡男なり、伯母は、義盛の妻となり、妹は又常盛に嫁す、故に今此謀叛に与同すと云々、件の両人の首今日到来す、凡そ固瀬河辺に梟する所の首二百三十四と云々、辰剋、将軍家法花堂より東御所に入御、其後西の御門に於て、両日合戦の間に、疵を被る軍士等を召聚められて、実検を加へらる、山城判官行村奉行たり、行親、忠家之に相副ふ、疵を被るの者凡そ九百八十八人なり...
太宰治 「右大臣実朝」
...小雨の降つてゐる軒下の泥溝に渡した板の上に...
田中貢太郎 「蛾」
...その帰りに小雨に値(あ)うた...
田中貢太郎 「続黄梁」
...小雨さへふりだした...
種田山頭火 「其中日記」
...夜半の小雨はあえて利害を感ぜざるべきも昼間の雨には無頓着ならず...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
......
中谷宇吉郎 「雪」
...燕(つばめ)の飛ぶ小雨の日に...
長谷川時雨 「大門通り界隈一束」
...来啼かぬを小雨降る日は鶯も玉手さしかへ寝るやと思ふ愛情の最も純粋な優にやさしい一面を抽出して他を忘れた場合斯ういふ歌が出来る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...――五月二十九日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 目白より(封書)〕五月二十九日 小雨 第十五信きのう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夜半ごろから小雨(こさめ)ともいえない小雨がシトシト天地を濡らしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...小雨に濡れて一層青やかになつた斷崖の上の木立の續きに眼をとめてゐると...
若山牧水 「熊野奈智山」
...船にしていまは夜明けつ小雨降りけぶれる崎の御熊野(みくまの)の見ゆ日の岬潮岬は過ぎぬれどなほはるけしや志摩の波切(なきり)は雨雲の四方(よも)に垂りつつかき光りとろめる海にわが船は居る勝浦の港に入る時は雨はなほ降つてゐた...
若山牧水 「熊野奈智山」
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