...税関の小門から出ていった...
海野十三 「軍用鼠」
...その小門を開けて...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小門(おど)のアハギ原(はら)においでになつて禊(みそぎ)をなさいました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...彼はつかつかと藩邸の小門(こもん)の口へ往った...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...スタールツェフは小門(くぐり)からはいると...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...小門清楚(せいそ)...
寺田寅彦 「半日ある記」
...垣(かき)の小門の閂(かんぬき)を揺(うご)かせば...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...表の小門の鳴る音を聞くや...
外村繁 「澪標」
...同時にくぐりの小門にはさまれて頭蓋骨を微塵(みじん)に砕かれた一頭がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...その近郊東小門外の平山牧場の牛や馬がよく夜中にさらわれて行ったものだ...
中島敦 「虎狩」
...志摩の國より熊野へわたる船にのりてよめる加布良古の三崎の小門をすぎくれば志摩の浦囘に浪立ち騒ぐ麥崎のあられ松原そがひみにきの國やまに船はへむかふ十日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...彼は小門(こもん)を開けて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして私共が小門まで來ると彼は云つた――「引返すんですよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...小門から出入する気などは毛頭起さず...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...それがしが訪れてみますから」衣笠久左衛門が、小門をたたいて、中の番兵に、何か告げていた...
吉川英治 「黒田如水」
...墻(かき)の小門が開いて...
吉川英治 「剣の四君子」
...小門の中へ走った...
吉川英治 「新書太閤記」
...べつな小門から侍が顔を突き出した...
吉川英治 「親鸞」
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