...藤原時代の詩人には、百人一首の作者である小野小町がいる...
...有明集には、大伴家持や小野小町などの古典的な歌人の作品が収められている...
...その後の「義貞勾当内侍を視る」「頼政賜菖蒲前」「軽女悲惜別」「重衡朗詠」また小野小町...
上村松園 「作画について」
...小野小町、清少納言、紫式部、亀遊、税所敦子――そのほかいくらでもある...
上村松園 「友人」
...集まる人々には河内の躬恆(みつね)、紀の貫之、右衛門の府生(ふしょう)壬生忠岑(ただみ)、小野小町、大伴黒主はじめこの道にかけては一騎当千の名家ばかり――その中で、いよいよ小町の歌が披露されると、帝をはじめ奉り一同はこれ以上の歌はまずあるまいといたく褒められたが、そのとき黒主は、「これは古歌にて候」と異議の申し立てをし万葉の歌集にある歌でございますと、かねて用意の草紙を証拠にさし出しましたので、小町は進退に窮し、いろいろと歎きかなしみますが、ふとその草紙の字体が乱れているのと、墨の色が違っているのを発見したので、帝にそのことをお訴え申し上げたところ、帝には直ちにおゆるしがありましたので、小町はその場で草紙を洗ったところ、水辺の草の歌はかき消すがごとく流れ去って、小町は危いところで歌の寃罪からのがれることが出来たのであります...
上村松園 「謡曲と画題」
...森華明(もりかめい)の描(えが)いた小野小町(おののこまち)美人九相の図を大急ぎで移って行ったように変りはてていた...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...その山陰に庵(いおり)を結んでおる小野小町のなれの果を訪(おとな)い...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...小野小町の一期の盛衰の事を図す...
太宰治 「右大臣実朝」
...小野小町を生んだ国から出ただけの魅力は充分でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「小野小町」は、上演の為に改作したのだそうだから、無理もないが、意味を自覚しない悪くどさで、失敗と感じた...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...些も小野小町らしい大らかさも...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...小野小町の伝説に現われる「あなめあなめ」の歌に由来し...
柳田国男 「故郷七十年」
...土地だけでは小野小町の終焉(しゅうえん)などを信じている...
柳田國男 「地名の研究」
...小野小町が年を取ってからここにいたという話があり...
柳田國男 「日本の伝説」
...小野小町を祀ったという寺がありますから...
柳田國男 「日本の伝説」
...小野小町、和泉式部という類の上(じょうろう)までが、東西の諸国に同じ一つの物語の跡を止めているなどもこれを模倣または妄説と見る必要は少しもない...
柳田国男 「雪国の春」
...小野小町とこの村で結婚さっしゃる...
夢野久作 「笑う唖女」
...小野小町(おののこまち)...
与謝野晶子 「産屋物語」
...小野小町)のごとき...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...小野小町)現(うつつ)にはさもこそあらめ夢にさへ人目をもると見るが侘(わび)しき (恋三...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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