...凹凸の小逕を傳うて家の裏の方に行つて見る...
有島武郎 「秋」
...その花園の母屋(おもや)からずっと離れた小逕(こみち)に通いうる仕掛けをしたりした...
有島武郎 「或る女」
...秋の小逕(こみち)に棄てられた熱に惱んだ少女子(をとめご)よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...畷とも道ともつかない小逕(こみち)を無数の人影がうようよしている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...カピューレット邸(てい)の庭園(ていゑん)の石垣(いしがき)に沿(そ)へる小逕(こみち)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...暗い草原の小逕(こみち)を歩きながら言った...
徳田秋声 「黴」
...上半身をも拭(ふ)いて崖(がけ)はずれの処(ところ)に開けた畑の小逕(こみち)や建物のまわりを歩いていた...
徳田秋声 「縮図」
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