...さすがに春風の小車(をぐるま)道を忘れず廻り来て...
石川啄木 「渋民村より」
...因果(いんが)はめぐる小車(おぐるま)のそれで...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...而(し)かもそのここに至るは因果は廻る小車の如く...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...蓮に誰小舟漕来るけふも又 如菊小車の花立伸て秋曇 東壺夏の月平陽(へいよう)の妓の水衣(みずごろも)召波谷紅葉夕日をわたる寺の犬 烏西等がその例であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...輪廻(りんね)はめぐる小車(をぐるま)の蜻蛉(とんぼ)がへりの日(ひ)もくれて旅籠(やど)をとろにも銭(ぜに)はなしあひの土山(つちやま)あめがふる...
竹久夢二 「どんたく」
...世の中は不昧因果の小車やよしあし共に廻りはてぬると...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...何処ともなく微妙な鈴の響が聞えて一匹の駝鳥が花束を飾った妍麗な小車を曳いて走って来ました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...平地は小車(こぐるま)で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...また銅がはいってるために有害な弾となる寝室のテーブルの足についてる小車輪までも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...五江尻の宿へ泊った夜酔うて伏見の千両松淀の川瀬の小車は輪廻(りんね)々々と夜をこめてと...
直木三十五 「新訂雲母阪」
...廻(めぐ)る因果の小車で……」那須は...
久生十蘭 「金狼」
...されど ときには 指もたゆく心もなえて 足もとを見るあわれ わが井戸の 小車いつも いつも くるめくと...
宮本百合子 「五月の空」
...くるめく 井戸の小車天をうつす 底ひの 水滾々(こんこん)と湧き満ち ささやかになりわれを待つ...
宮本百合子 「五月の空」
...小車(おぐるま)のつづくの...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
......
横瀬夜雨 「花守」
...上の綱を走る小車の力に引かれて...
吉川英治 「江戸三国志」
...蜀中ニ小車アリ...
吉川英治 「三国志」
...よく縁先の日なたで糸を紡(つむ)ぐ小車(おぐるま)を廻していましたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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