...然し道に澤山生えてゐる小萩が...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「小萩(こはぎ)は来て肩を打て」義竜がちょと体をずらして云ったので...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...「宮城野の本荒の小萩露を重み風を待つごと君をこそ待て」(古今集戀の部よみ人知らず)此昔の名所本荒の郷が今日仙臺市本荒町のある處其二十一番地が私の本邸であつたが...
土井晩翠 「「晩翠放談」自序」
...小萩茸(おはぎたけ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...さよふけて月をもめでし賤(しづ)の男(お)の庭の小萩の露を知りけりと云ふのがあります...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...公達(きんだち)に狐ばけたり宵の春飯盗む狐追ふ声や麦の秋狐火やいづこ河内(かわち)の麦畠麦秋(むぎあき)や狐ののかぬ小百姓秋の暮仏に化る狸かな戸を叩く狸と秋を惜みけり石を打(うつ)狐守る夜の砧かな蘭夕狐のくれし奇楠をん小狐の何にむせけん小萩原小狐の隠れ顔なる野菊かな狐火の燃えつくばかり枯尾花草枯れて狐の飛脚通りけり水仙に狐遊ぶや宵月夜怪異を詠みたる者...
正岡子規 「俳人蕪村」
...山の小萩(こはぎ)はほろほろと花をこぼして吹かれたらう...
水谷まさる 「歌時計」
...宮城野(みやぎの)の露吹き結ぶ風の音(おと)に小萩(こはぎ)が上を思ひこそやれという御歌もあったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...荒き風防ぎし蔭(かげ)の枯れしより小萩(こはぎ)が上ぞしづ心無きというような...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この野分にもとあらの小萩(こはぎ)が奔放に枝を振り乱すのを傍観しているよりほかはなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...牡鹿(をじか)鳴く秋の山里いかならん小萩(こはぎ)が露のかかる夕暮れこうした空模様の日に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「宮城野(みやぎの)の小萩がもとと知らませばつゆも心を分かずぞあらましそのうち自身でこの申しわけをさせていただきましょう」と返事を伝えさせた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...小萩に対しても詞少なになって...
森鴎外 「山椒大夫」
...折り折り小萩が遊びに来た...
森鴎外 「山椒大夫」
...小萩が話している間は...
森鴎外 「山椒大夫」
...小萩がいて物を言ってくれるのが...
森鴎外 「山椒大夫」
...国守の姉をいたわった小萩は故郷へ還(かえ)された...
森鴎外 「山椒大夫」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??