...そしてそれを大事に小脇にかかえて...
有島武郎 「星座」
...新聞紙にくるんだ物を小脇にかゝへては入つて來た...
石川三四郎 「浪」
...小脇に引っ抱えてズルんかズルんか引き摺って来て南弥六(なみろく)に邪魔をされ折角誘拐して来た浜路を伏姫神霊に取り返される...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...爆弾をしっかり小脇に抱いて...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...小脇に挟(はさ)んでいた杖を構えなおした...
海野十三 「地球盗難」
...若い女らしい人間を小脇に抱て...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...控室に帰つて角々(かど/\)の摩(す)り切れた例(いつも)の紙挟(ポートフオリオ)を小脇に挟(はさ)むだと思ふと...
薄田泣菫 「茶話」
...彼女は風呂敷包を小脇に抱えて...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...例の梯子を小脇に掻(か)い込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし魚刺を小脇に岩頭に立っている勇しい写真の方は...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...引返せッ」二少女を小脇に掻込んだ健一...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...右の小脇になにか抱えている...
山本周五郎 「新潮記」
...小脇に抱いた法螺貝(ほらがい)を訶和郎の眉間(みけん)に投げつけた...
横光利一 「日輪」
...それが欣(うれ)しさに、甚助は、高い樹へ、高い樹へと、次第に望みを大きく育てて、長柄を小脇に、仰いで迫った...
吉川英治 「剣の四君子」
...居士は藁(わら)でも持つようにフワリと竹童のからだを小脇(こわき)にかかえ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...布ぐるみにした金蓮の首を小脇に抱え...
吉川英治 「新・水滸伝」
...着物は丸めて小脇にかかえ込んでいる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そっと自分の小脇をつつき...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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