...爆弾を小脇にしっかり抱えて...   
海野十三  「浮かぶ飛行島」 
...イキナリ小脇に抱(かか)えていたハトロン紙包(しづつみ)の煉瓦(れんが)をふりあげ...   
海野十三  「疑問の金塊」 
...薄墨を流したような、夕暗の廊下を、小さな黒怪物が、わら人形小脇に、音もなくすべって行く有様は、何ともいえぬ変てこな、物すごい感じであった...   
江戸川乱歩  「吸血鬼」 
...行列の人数の乱れているのを見ると共に――小僧は徳利を小脇にかかえて...   
直木三十五  「三人の相馬大作」 
...と、仏頂寺弥助は長押(なげし)にかけた薙刀(なぎなた)を見つけて、「槍にしたいものだが、薙刀じゃ少し甲冑につりあわんけれど……」といって、それを取下ろして、小脇にかい込み、床の間へどっかと坐り込んで、ジロジロ見廻している...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...御宝蔵へ忍び込み、まんまとちょろまかして、小脇にかいこみ、さて花道へかかって、四天を切って落しの、馬鹿め! と大見得を切って、片手六方で引込みの……と至極大時代のお芝居がかりで当ってみましたが、なんの、殿様、あの千枚分銅の一箇の目方が四十八貫目あると知った日には、うんざり致しました」「ナニ、四十八貫目……それが一かたまりの金(きん)か」「間違いございません...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...しかと小脇に抱え直して...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...茣蓙(ござ)を丸めて小脇に...   
野村胡堂  「錢形平次捕物控」 
...「まだ飯も食はないぢやないか」「あつしだつて食ひませんよ」「我慢しな」平次は風呂敷に包んだ脇差を小脇(こわき)にフラリと外へ出ました...   
野村胡堂  「錢形平次捕物控」 
...まさかお静を小脇に抱えて...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...右の小脇に長い杖を抱えたまま...   
野村胡堂  「焔の中に歌う」 
...ひっさげた長船(おさふね)の反(そ)りを小脇に...   
吉川英治  「江戸三国志」 
...樟板(くすいた)の絵図の半分をあわてて小脇に隠して...   
吉川英治  「江戸三国志」 
...短い小脇差を差しているのである...   
吉川英治  「篝火の女」 
...史進が鎗を小脇に門の閂(かんぬき)を外(はず)して躍り出したので...   
吉川英治  「新・水滸伝」 
...血の滴(したた)りそうな丸い物を小脇に抱え...   
吉川英治  「新・水滸伝」 
...金鎗を小脇に手馴れの馬を飛ばして帰った...   
吉川英治  「新・水滸伝」 
...眼の下へたたき落してみせる」母の乗っている牛の手綱を放し――小脇の杖を持ち直して――やにわに岩山の根へ取りつこうとすると...   
吉川英治  「宮本武蔵」 
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