...綾と絹とを小脇(こわき)にかかえて...
芥川龍之介 「運」
...何やら小脇に抱へ込んで...
石川啄木 「二筋の血」
...小脇に抱えて来た紙包を解いて予(かね)て用意の詰襟(つめえり)の学生服に着かえ...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...それを小脇にかかえて...
海野十三 「火星兵団」
...その男は釘仕掛を発見(めつけ)られると慌てて帽子を脱いで小脇に抱へ込んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...附添婦に小脇を拘えられつつ...
鷹野つぎ 「窓」
...小脇の獣には首が無かった...
直木三十五 「南国太平記」
...五ツばかりになる男の子を小脇にかかえた米友でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その大切に小脇にしていた般若の面をぬらすまいとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...小脇に目籠を抱えたままで出て来たお雪ちゃんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ステッキを小脇に...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...小脇に何やら角(かく)い包をかかえるようにして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...彼女の小脇に支へてゐた金盥が道端の低い竹垣の角に引つかかつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...小脇にかかえこみ...
吉川英治 「上杉謙信」
...小脇にしていた偃月(えんげつ)の青龍刀をさしのべてその薙刀形(なぎなたなり)の刃さきに...
吉川英治 「三国志」
...その小脇に引っ抱えられたお米は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...六部は腰の小脇差を抜いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私なんか手におえないセメン袋をひょいひょいと二つも両の小脇に抱えてしまう馬鹿力を持った男で...
蘭郁二郎 「穴」
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