...件(くだん)の雌鼠を小脇(こわき)に蔽(かば)ひ...
巌谷小波 「こがね丸」
...怪人物は小脇にかかえていた黒い箱を歩道の上におとした...
海野十三 「金属人間」
...1古ぼけた大きな折鞄(おりかばん)を小脇にかかえて...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...「骨を折らせやがった」男は呟きながら、マスクの紐をつないで、顔を隠し、死んだ様になった文代を、小脇に抱て、扉を開くと、薄暗い廊下へと姿を消した...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...細身のステッキを小脇(こわき)にかかえ込んで胸をそらして澄ましている木版絵などもある...
寺田寅彦 「ステッキ」
...自転車も小脇に荷物をつけたものは...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...小脇には例の風呂敷包の長い箱をかかえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...小脇に目籠を抱えたままで出て来たお雪ちゃんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...常にその小脇にかいこんでいる般若(はんにゃ)の面を...
中里介山 「大菩薩峠」
...「嫌がる娘を小脇に抱えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まさかお静を小脇に抱えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何か強力な切り札があれば……」バーニ医師が小脇に包みを抱えながら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...雲霧の左の小脇に抱え込まれる...
吉川英治 「江戸三国志」
...もう忍剣(にんけん)は例(れい)の鉄杖(てつじょう)を小脇(こわき)にして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...弁円の打ち込んできた杖を小脇へ抱きこんだ...
吉川英治 「親鸞」
...あわてた人影は、その将門を、後ろから突きとばして、武器を小脇に、駈け出してゆく...
吉川英治 「平の将門」
...右の手裡(てうら)から小脇を後ろに抜け...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そっと自分の小脇をつつき...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
便利!手書き漢字入力検索