...幸太郎は小肥りにふとっている...
梅崎春生 「狂い凧」
...どれもこれも小肥りに肥って...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...小肥りしたマダムのような女が...
高見順 「いやな感じ」
...交渉を引受けた小肥りの映画説明者の返答を待つことになつた...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...おまけに小肥りでありながら身のこなし全体が豹(ひょう)のようなスバシコサ柔軟さを思わせるのは...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...主婦は小肥りに肥った体に...
徳田秋声 「足迹」
...」脇息にもたれて、うっとりとした眼付をして、撮み物には箸をつけず、程よく盃をあけてる彼は、どう見ても好紳士だったが、ただ、小肥りの身体と、艶のいい長い髪の毛とに拘らず、眼の光が変に浮いていた...
豊島与志雄 「立枯れ」
...小肥りの程よい肉附に...
豊島与志雄 「立枯れ」
...色白な温容な小肥りの長尾と...
豊島与志雄 「別れの辞」
...小肥りにして丈の高いかの料亭の親方...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十七八の小肥りの男で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小肥りの強(したゝ)かさうな面魂ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...店で女客相手の立ち話をしていた五十恰好の小肥りのお上さんが元結を持ったなりで飛んで出て...
矢田津世子 「神楽坂」
...相手の男が小肥りの縮れ毛の少尉だとも...
山川方夫 「その一年」
...二十八九になる小肥りの働き者らしいからだつきで...
山本周五郎 「柳橋物語」
...小肥りなうえに開けッ放した唇が厚くいつも唾で濡れていた...
横光利一 「旅愁」
...小肥りで背が短かった...
吉川英治 「脚」
...小肥りな茶店の主人公がさっそく立ち現われて...
吉川英治 「随筆 新平家」
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