...皮肉な反語のように小股(こまた)の切れあがったやせ形(がた)なその肉を痛ましく虐(しいた)げた...
有島武郎 「或る女」
...」そこで犬は小股に歩いて...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...小股(こまた)に刻(きざ)む音(おと)なひはこれや時鐘(とけい)の忍足(しのびあし)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...」しばらくそのせいの高い大きなからだをせかせかと小股で運ばせながら...
大杉栄 「獄中記」
...下谷(したや)の金杉(かなすぎ)に小股潜(こまたくぐり)の又市(またいち)と云う口才のある男があって...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...ふいと虚につけ込んで小股をすくはれたのが...
徳田秋声 「風呂桶」
...小股(こまた)でやって来た...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小股の足並も乱さず歩み去ってしまった...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...小股(こまた)が締つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小股(こまた)が切れ上がつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あつしと一緒に歩く小股の切れ上つた女は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...色白で小股(こまた)のきれ上がつた――といふんだらう」親分...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こう小股の切上った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...色白で小股の切上った――というんだろう」親分...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小股の切れ上った娘――その癖妙に冷たいところのある娘が大量の人殺しなどを企てようとは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小股をすくったりはしねえ...
三好十郎 「冒した者」
...開(ひら)けている道の途中を、探足(さぐりあし)で、小股に、よろけながら歩いている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...どの坊主の目もみな巧雲の乳だの小股(こまた)のあたりを愉楽(ゆらく)想像しているらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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