...小股の足音が遠ざかつて行くのを...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...下谷(したや)の金杉(かなすぎ)に小股潜(こまたくぐり)の又市(またいち)と云う口才のある男があって...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...小股の足並も乱さず歩み去ってしまった...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...肉付きは充分であるが屈み加減のチヨコチヨコと小股に歩行く男である...
長塚節 「撃劍興行」
...その裾(すそ)が風に煽(あお)られるのを小股(こまた)に挟んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小股(こまた)が締つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小股(こまた)が締って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――でも小意気な小股(こまた)の切れ上がった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小股のきれ上がった良い年増だね――八...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...豆小僧が小股(こまた)で走つたところが...
宮原晃一郎 「豆小僧の冒険」
...チョイト小股が切れ上り過ぎてる...
三好十郎 「好日」
...小股(こまた)の切れあがった美人で...
山本周五郎 「青べか物語」
...人の小股(こまた)をすくったり...
山本周五郎 「さぶ」
...と小股(こまた)きざみに...
吉川英治 「新書太閤記」
...どの坊主の目もみな巧雲の乳だの小股(こまた)のあたりを愉楽(ゆらく)想像しているらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...小股(こまた)のきれ上がった肉づきも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...小股(こまた)の切れ上がった江戸前の女で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...わたしは、彼が遠くから、小股で、足をひきずるようにして、右の脚は折り、左の脚はほとんど伸ばしたまま、いくらか反(そ)り気味になって、やって来るのを見る...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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