...しかし彼の「小羊たち」はいつも奇蹟を望んでゐた...
芥川龍之介 「西方の人」
...小羊のような、まつ毛の長い、形のいい大きな目が、涙に美しくぬれて夕月のようにぽっかりとならんでいた...
有島武郎 「或る女」
...雪よりも白い一疋の小羊を持つてゐました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ルイは小羊を曳いて行きました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ただ小羊のやうにおとなしく...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼の再従兄バプテスマのヨハネも彼にこの天職あるを認め神の小羊として彼を公衆に紹介せり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...かはいさうな小羊をも殺します...
鈴木三重吉 「かたつむり」
...お月様の美しさ天使のような美しさ「母様! お月様は小羊も寝かしてやるの?」眠(ね)むそうな顔をした幹子がたずねました...
竹久夢二 「夜」
...「ええお月様は小羊でも山の兎(うさぎ)でも寝(ねか)しておやんなさるよ」幹子(みきこ)の目蓋(まぶた)は...
竹久夢二 「夜」
...斯くもわれらに憤(いきど)ほる?祈祷或は犧牲をば怠る故に咎むるや? 65或は山羊(やぎ)と小羊の薫(くん)ずる匂(にほひ)納受してこの惡癘を退くや? 答を彼に求めん』と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アートレ,デースこなたには水陣さして使者としてタルチビオスを遣はして同じく小羊求めしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...」「まるで小羊だね...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小羊のような横顔...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それはまったく古の神の祭壇にけがれなき小羊をささげ燃やして神の御意を安らげた燔祭さながらであった...
永井隆 「この子を残して」
...苔のやうな顏を持つ小羊を連れた灰色の野羊(のひつじ)の一群に食物を與へる小さな牧場の間を縫つてうねつてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...また小羊(こひつじ)はその光であるが故に要らないのであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...罪に喘ぐ小羊達は...
矢田津世子 「反逆」
...高沛、楊懐の二兄にもよしなにお伝えおき下さい」「いずれ後刻、陣中お見舞に伺う由ですが、とりあえず、酒肴をお目にかけよとのことに、あれへ品々を担(にな)わせて来ました」と、おびただしい酒の瓶(かめ)、小羊、鶏の丸焼きなどを、それへ並べて帰った...
吉川英治 「三国志」
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