...踏石(ふみいし)に小笹(こざさ)をあしらつたのは...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...小笹(おざさ)一叢(ひとむら)茂れる中に...
巌谷小波 「こがね丸」
...小笹の根もとへころげ寄るのが見えた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そこらに生え繁った小笹の中をうそうそかき分けているのが眼につきました...
薄田泣菫 「初蛙」
...雪解くるささやき滋(しげ)し小笹原(おざさはら)昭和八年一月二十七日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「五百句」
...そこには丈の低い小笹が繁つて早くも春の雲雀が鳴いてゐる...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...灌木や小笹が茂っている...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...尾花や小笹の生茂つた崖になつてゐました...
永井荷風 「畦道」
...二人が押開く柴折戸の裾(すそ)に触れて垣際(かきぎわ)に茂った小笹(おざさ)の葉末から昨夜(ゆうべ)のままなる露の玉が...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...小笹に蔽われた道端に...
永井荷風 「放水路」
...小笹と枯芒(かれすすき)の繁った道端(みちばた)に...
永井荷風 「元八まん」
...その夜私は教室の小笹君たちを患者の手当てに出したが...
永井隆 「この子を残して」
...小室の小笹裏戸覗いて 裏から帰る紺の前掛麻裏(あさうら)草履あなた一人に情立てましよと泣いてわかれた小室(こむろ)の小笹(こざさ)裏戸覗いて 裏から帰る紺の前掛麻裏(あさうら)草履...
野口雨情 「別後」
...渡り鳥渡り鳥が渡つてぐ枯れ山の小笹の上を渡つてぐ渦巻きの渦を巻き巻き枯れ山の小笹の上を渡つてぐ枯れ山の小笹の上に渦巻きの渦を巻き巻き渡つてぐ...
野口雨情 「別後」
...編集長の小笹功氏のあっせんで...
山之口貘 「声をあげて泣く」
...ぼくはあわててまた小笹氏に詩稿を渡したのである...
山之口貘 「装幀の悩み」
...船宿で作って呉れた小笹の束ねたのと...
山本周五郎 「めおと蝶」
...窓の下はすぐ小笹の崖で...
吉川英治 「剣難女難」
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