...今我国にて小童(こども)のたはむれにするも三百年ばかりさきの風俗遠境(ゑんきやう)にもうつりのこりたるなるべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...いわば小童が、みずからまねいた自業自得というべきところなのじゃ...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...最期の時に小童の野中清六を呼び...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...東京の御客様ア伴(つ)れて来たゞア」と小童は突如(だしぬけ)に怒鳴つた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...いわんや年もゆかぬ小童(こわっぱ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...この小童(こわっぱ)にしてやられたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...五人の小童(こわつぱ)――あなあはれ!――ジツと見てゐる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...手紙を僧都の召使の小童に持たせてやった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これも支那(しな)風の小童に仕立ててあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その小童は、柄の長い日傘を携えて、伝右衛門がやがて陣地を離れて、千曲川の岸まで来ると、ぱっと、日傘をひらいて、主人の頭上に翳(かざ)し懸けた...
吉川英治 「上杉謙信」
...ニコリと笑った小童の顔がうかびました...
吉川英治 「江戸三国志」
...下谷の方へ駈け去った小童は...
吉川英治 「江戸三国志」
...その小童(こわっぱ)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛾次郎という小童(しょうどう)についてよく考えてみると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...うずくまっている小童(こわっぱ)があろう...
吉川英治 「親鸞」
...十歳(とお)や十一の小童を...
吉川英治 「親鸞」
...「小童(こわっぱ)の罪は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...よく道場通いの途中で見かけた前髪の小童(こわっぱ)であったが...
吉川英治 「無宿人国記」
便利!手書き漢字入力検索