...亦敢て籠裡(ろうり)の小禽をば無益に殺生せん暴人にはあらじ...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...大きな籠(かご)に啼(な)いている小禽(ことり)の声が...
徳田秋声 「あらくれ」
...葉子のこの小禽に対する感情をそれとなく探るような気持もあった...
徳田秋声 「仮装人物」
...例の小禽の囀(さえず)りが耳につくだけであった...
徳田秋声 「黴」
...翌年現在する麻布の家に移つた年の秋には隣家の竹林に鶯の笹啼を聞き門前の椎に鵙の來るを見たが三年ならずして今は雀の外庭に小禽の影を見る事は稀になつた...
永井荷風 「十年振」
...高い枯草の間から小禽(ことり)の群が鋭い声を放ちながら...
永井荷風 「放水路」
...小禽(ことり)のようにおどおどとして舅姑(しゅうと)につかえたのだろう...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...雄々しい小禽と一房の梢を前景として...
宮本百合子 「餌」
...風景の上に忍耐されるそのフラット・スピン!小禽は叫ぶ...
三好達治 「測量船」
...そんな小禽(ことり)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...小禽(ことり)ばかり飼い遊んでいて何とする! ちと...
吉川英治 「新書太閤記」
...小禽(ことり)が愉快にさえずりだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...小禽(ことり)、獣(けもの)のたねまで、益(えき)するものは、山野へ放った...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...生(なま)の小禽(ことり)だの...
吉川英治 「宮本武蔵」
...籠から蒼空(あおぞら)へ出た小禽(ことり)のような自由を持ったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...小禽(ことり)の肌には寒すぎた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...小禽(ことり)のさえずりや...
吉川英治 「宮本武蔵」
...小禽(ことり)が立つ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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