...丁度(ちょうど)春(はる)の小禽(ことり)そのまま...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...小禽(ことり)の声などが聞かれた...
徳田秋声 「あらくれ」
...例の小禽の囀(さえず)りが耳につくだけであった...
徳田秋声 「黴」
...誰に対しても小禽のやうに臆病であつた...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...傾きやすき冬日の庭に塒(ねぐら)を急ぐ小禽(ことり)の声を聞きつつ梔子の実を摘(つ)み...
永井荷風 「十日の菊」
...小禽(ことり)が枝から飛立つ羽(は)ぶきに...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...桜が散り込んで小禽(ことり)が障子につきあたって飛廻っても...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...十一月の視野に於て倫理の矢に命(あた)つて殞(お)ちる倫理の小禽(ことり)...
三好達治 「測量船」
...風景の上に忍耐されるそのフラット・スピン!小禽は叫ぶ...
三好達治 「測量船」
...梅花小禽(きん)と函題にある半切ほどな繪なのである...
吉川英治 「折々の記」
...小禽(ことり)が愉快にさえずりだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...昼を啼(な)く小禽(とり)――木の葉のささやき――そんなものしかなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...無数の小禽が群れ下りて...
吉川英治 「源頼朝」
...灰色の小禽(ことり)の毛が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...絵襖(えぶすま)いちめんに春蘭と小禽(ことり)が描いてある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...襖の小禽は啼かず...
吉川英治 「宮本武蔵」
...寒げに叫ぶ小禽(ことり)の声に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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