...眼尻に小皺(こじわ)のよっている...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...小波は小皺(こじわ)の寄った今日でも秀麗閑雅を偲(しの)ばせる美男だから...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...有閑好色紳士めいた鼻のわきの小皺(こじわ)とが...
谷譲次 「踊る地平線」
...ところどころに小皺(こじわ)のある...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...例の目尻や口元に小皺(こじわ)を寄せた...
徳田秋声 「新世帯」
...」と眉(まゆ)に小皺(こじわ)を寄せた...
徳田秋声 「風呂桶」
...眼尻にいくつも小皺がより...
豊島与志雄 「肉体」
...眉根に小皺を寄せて...
豊島与志雄 「裸木」
...小さな唇に小皺が寄っていた...
豊島与志雄 「反抗」
...燃上る濃藍色(のうらんしょく)の太平洋が雲母末(うんもまつ)のような小皺(こじわ)を畳みながら...
中島敦 「光と風と夢」
...眼をかこむ小皺(こじわ)も昔のままだ...
林芙美子 「晩菊」
...鼻に小皺を寄せたまま...
原民喜 「藤の花」
...小皺一つ無い海面だ...
牧逸馬 「運命のSOS」
...凝(ぢつ)と向(むか)へば小皺(じわ)の寄つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...何ものとの妥協も知らぬ隠棲者(いんせいしゃ)独得な孤高のほこりと皮肉にみちた小皺(こじわ)をたたえて...
吉川英治 「私本太平記」
...ふん」と鼻の小皺(こじわ)で笑ったものである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「…………」小皺(こじわ)の中の眼をこらして...
吉川英治 「親鸞」
...泣き顔には小皺が寄って...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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