...純潔――そんなものの無力を心でつねに主張している彼には(そして彼は十七歳の時から立派に純潔を踏みにじってきているのだ)小癪(こしゃく)にさわった...
有島武郎 「星座」
...何だ? 寝ろ? カラ小癪な! 黙れ...
石川啄木 「赤痢」
...細つこい瘠せ身代でゐながら些と海軍力のあるのを鼻に掛けて東洋の猟場にチヨツ掻(かい)を出し中原(ちうげん)の大豚(おほぶた)の分配(わけまへ)を取らうと小癪な所為(まね)をする所は...
内田魯庵 「犬物語」
...この上もなく小癪(こしゃく)な男であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小癪(こしゃく)とも言わずに右手を伸べた竜之助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...小癪(こしゃく)なと...
中里介山 「大菩薩峠」
...少し小癪(こしゃく)に障っているらしい口吻(くちぶり)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少しは小癪(こしゃく)に障(さわ)ったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少しは小癪(こしやく)に障つたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小癪にさはつてたまらないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...片っ端から小癪に障って今松は...
正岡容 「寄席」
...小癪(こしゃく)なヤマカン吐(つ)きおるな...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...小癪(こしゃく)なる坊主の腕立て哉(かな)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あっと驚いて一同は飛び離れたが、「小癪な女め、蟷螂(とうろう)の斧(おの)だ」と一人が懐剣の下を潜(くぐ)ってその手を捻じ上げた...
吉川英治 「剣難女難」
...小癪(こしゃく)な敵」と...
吉川英治 「私本太平記」
...この秦明(しんめい)を小癪(こしゃく)な偽計(ぎけい)でたばからんとするのだな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「小癪(こしゃく)なっ」介は...
吉川英治 「親鸞」
...おん身の学才が小癪(こしゃく)にさわっていた...
吉川英治 「親鸞」
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