...奥ゆかしきは小瓶にさしたる淡紅の野茨の花...
石川啄木 「閑天地」
...動悸がし始めたので、彼はあわてて弁当を捨て、小瓶の酒を飲む...
梅崎春生 「幻化」
...味覚に堪えるただ一つのビールだというある特殊なビールの小瓶を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...小瓶(一合一勺)二銭の配達料を申し受ける...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...鞍馬法師は雄黄(ゆおう)を鎔(と)いて小瓶(こびん)に入れ...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...その内男は小瓶の詰をすると...
津村信夫 「猟人」
...インクの小瓶と鵞ペン...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...大工の妹婿が餞別(せんべつ)した小瓶(こびん)の酒を飲みながら...
徳永直 「冬枯れ」
...荷物の中からグロテスクな小瓶を出して見せる...
中里介山 「大菩薩峠」
...前から私はオリイブ油の小瓶をいつも上衣のポケットに入れていた...
原民喜 「原爆回想」
...ブロバリンの小瓶をだすと...
久生十蘭 「虹の橋」
...そこには屹度いろんな小瓶だの玻璃器だのが並べてあるだらうし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...マクスグラジャ大将が小瓶から国王に滴下されておられました」こうジェシが説明した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...あたし小瓶を大瓶にかえてきたの...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...今日贈君小瓶子...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...細工の手の籠んだ小瓶は...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...そうした解剖台と、湯沸器(シンメルブッシュ)と、白い寝棺と、三通りの異様な物体の光りの反射を、四方八方から取り巻く試験管、レトルト、ビーカー、フラスコ、大瓶、小瓶、刃物等の夥(おびただ)しい陰影の行列……その間に散在する金色、銀色、白、黒の機械、器具のとりどり様々の恰好や身構え……床の上から机の端、棚の上まで犇(ひし)めき並んでいる紫、茶、乳白、無色の硝子(ガラス)鉢、又は暗褐色の陶器の壺...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ビールの小瓶の半分ぐらゐは...
吉川英治 「折々の記」
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