...………たべてもすぐにかへらずにぽつぽぽつぽとないて遊(あそ)べ………………いつしよに遊(あそ)ぼとおもへども下駄(げた)や足駄(あしだ)の坊(ぼつ)ちやんに足(あし)を踏(ふ)まれて痛(いた)いゆへ屋根(やね)のうへから見(み)てゐましよ………一疋(ぴき)の小猿(こざる)が「おれのお父様(とつちあん)はおまへ豪(えらい)んだぜ...
竹久夢二 「コドモノスケッチ帖」
...小猿も火鉢をもらつてるあれは監獄といふ寒い塀入日をまともに金借りて戻る河風・月が...
種田山頭火 「其中日記」
...来春明治座にて岡君新作の小猿七之助を演ずるにつき...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...も一つの小猿は負けない気で...
中里介山 「大菩薩峠」
...猿回しに使って居る、日本産の小猿は、五寸位の隙間からは楽に入れるだろうし、教え込めば随分、お勝手へ出て、裏口の戸位はあけ兼ねないでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小猿の声だったのでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...その旅行券さえ「三匹の小猿荘(ヴィラ・トロワ・サンジュ)」の寝室の鞄の中にはいっているのである...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...それでなくても思えば「小猿七之助」以上に陰惨どん底のこの噺の世界は...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...小猿雪山に登りて大薬王樹という樹の枝を伐って...
南方熊楠 「十二支考」
...」家来の二疋の小猿も...
宮沢賢治 「さるのこしかけ」
...ただの兵隊の小猿まで...
宮沢賢治 「さるのこしかけ」
...楢夫は呆(あき)れて、小猿の列の上で、大将を見ていました...
宮沢賢治 「さるのこしかけ」
...小猿峠までは」「かまわん...
山川方夫 「予感」
...小猿」使い馴れて...
吉川英治 「新書太閤記」
...無心の小猿を撃ち落そうとしたろう」「そうだ」「不届きではないか」「なぜッ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...栗鼠(りす)ではない、小猿なのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大きな刀を背に負った前髪の若衆が小猿といっしょに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...見ると、並木のこずえに、一匹の小猿が、キョトンとした眼を下へ向け、わざとのように、尾籠(びろう)な姿態を示している...
吉川英治 「宮本武蔵」
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