...をさな馴染の小狐を向う小山へ立たせたら...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...小狐春に夜鳩をぬすむ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...小狐聲も低く母見ぬ闇路を庭にかくれ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...小狐丸の名剣などに憧れる故であろうか...
豊島与志雄 「白木蓮」
...今の易の未濟卦には小狐※濟濡其尾とあることを王應麟の困學紀聞に指摘して居る...
内藤湖南 「易疑」
...俺は身うけしてやるだらう! 屹度! さうして俺は今の世間の小狐共から遊女にうま/\釣られた...
長與善郎 「青銅の基督」
...一人(ひとり)ぼっちの小狐で...
新美南吉 「ごん狐」
...虎の威をかる小狐どもが「尖端文学」の旗を掲げて...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...小狐(おぎつね)三平という人の家(うち)だ...
二葉亭四迷 「平凡」
...標札に確に小狐(おぎつね)三平とあったに違いないから...
二葉亭四迷 「平凡」
...是が噂に聞いた小狐(おぎつね)の独娘(ひとりむすめ)の雪江さんだなと思うと...
二葉亭四迷 「平凡」
...誰(たれ)が眼にも私は立派な小狐家(おぎつねけ)の書生だ...
二葉亭四迷 「平凡」
...私は誠に拠(よん)どころなく不承々々に小狐家の書生にされて了って...
二葉亭四迷 「平凡」
...しかし其でも小狐家(おぎつねけ)を出て了う気にはならなかった...
二葉亭四迷 「平凡」
...口実を設けて体よく小狐(おぎつね)の家(うち)を出て下宿して了った...
二葉亭四迷 「平凡」
...最初は小狐(おぎつね)に居た頃喰付いた人情本を引続き耽読(たんどく)してみたが...
二葉亭四迷 「平凡」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...公達(きんだち)に狐ばけたり宵の春飯盗む狐追ふ声や麦の秋狐火やいづこ河内(かわち)の麦畠麦秋(むぎあき)や狐ののかぬ小百姓秋の暮仏に化る狸かな戸を叩く狸と秋を惜みけり石を打(うつ)狐守る夜の砧かな蘭夕狐のくれし奇楠をん小狐の何にむせけん小萩原小狐の隠れ顔なる野菊かな狐火の燃えつくばかり枯尾花草枯れて狐の飛脚通りけり水仙に狐遊ぶや宵月夜怪異を詠みたる者...
正岡子規 「俳人蕪村」
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