...神経の末梢(まっしょう)が大風にあったようにざわざわと小気味わるく騒ぎ立った...
有島武郎 「或る女」
...小気味よく風に流されて行く...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...小気味の好いこと譬へやうも無い程であつた...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...仇敵エベール氏は小気味よげにあざ笑った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...小気味よげにちょう笑(しょう)した...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...初めのうちこそ生活の単調を小気味よく破ってくれもし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...小気味よく考えながら...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...旅の憂(う)さをすっかり忘れて小気味よく...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんとなく小気味が悪い男であるけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...小気味よく開け放ちたる障子の外には...
夏目漱石 「虞美人草」
...いつの間にか、露路上へまで乗り出し、差かけ二階が出来上り、どこへあれだけの人数が寝るのだろうと思うほどの店員が住んで働らき出す――実際古くさい大店(おおみせ)の、よどんだ中に、キビキビとそんなのが仕出すと、小気味がよいが、近隣の空気はどことなく変って、けいはくになってくる――そこで、あんぽんたんの家庭(うち)にも、少々変革があった...
長谷川時雨 「議事堂炎上」
...小気味よさに堪えかねて来る長崎屋...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...小気味がいいやら! 若いとめは体じゅう燃えるような気持だ...
「共同耕作」
...今井 小気味のいい奴だなあ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...小気味よく一矢を報いたのはヴォルテールである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...小気味よく丈夫だ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...小気味(こきみ)よげに三人をにらんでいた伴天連風(バテレンふう)の怪人(かいじん)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...小気味よい気がしたが...
吉川英治 「親鸞」
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