...小止(をや)みないさざめきを送つて来る...
芥川龍之介 「東洋の秋」
...雨が小止みになったのを幸ひ...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...陰鬱な雨を小止みなく落しだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...小止みない風の音と打ちつける雨の音になぐさめられるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...魂をゆすぶるやうな大きな小止みのない風だつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...小止(おや)みもなしに私の身にふりかかって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...婦人連れの事なれば奮発してようよう上等に乗ればこれもやはりギシつみにて呼吸も出来ざるをようようにして上野へ着けば雨も小止みとなりける...
寺田寅彦 「半日ある記」
...雨が少し小止(こや)みになって...
豊島与志雄 「雷神の珠」
...さきほどから小止みになっていた雨空の一角が破れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時雪は小止みになっていたが...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...小止みもなく響いて来るのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...濡れ鼠になつて歸つて行きました」「それつきりか」「三人目は小三郎さんで――これは雨が小止(こや)みになつてから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雨は小止みなく降っていた...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...そのうちにそれは殆んど小止みなしに降り続き出した...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...けさから殆ど小止みもなしに降りつづいている...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...雨のためにひさしく音信(おとずれ)のなかった頭の君から突然道綱の許(もと)に「雨が小止(おや)みになったら...
堀辰雄 「ほととぎす」
...風や潮流やをば殆ど物ともしないその小止みなき...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...範宴が講堂で小止観(しょうしかん)を講義しているながい間を...
吉川英治 「親鸞」
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