...僕は――僕ももちろん危険を避けるためにトックを小楯(こだて)にとっていたものです...
芥川龍之介 「河童」
...すばやく道ばたの築土(ついじ)のこわれを小楯(こだて)にとって...
芥川龍之介 「偸盗」
...卓子を小楯(こだて)にとって...
海野十三 「恐怖の口笛」
...二人は扉を小楯(こだて)に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...〔志自牟の新室樂〕ここに山部(やまべ)の連(むらじ)小楯(をたて)...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ここにすなはち小楯の連聞き驚きて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...――ここに山部(やまべ)の連小楯(おだて)が播磨の國の長官に任命されました時に...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...小楯が聞いて驚いて座席から落ちころんで...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...山部連小楯(やまべのむらじおだて)という人が国造(くにのみやつこ)になって行きました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...小楯(おだて)はそれから急いでみんなを集めて...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...海に近い方の親柱の一本を小楯にとって...
中里介山 「大菩薩峠」
...偃松の団落を小楯にとり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...岸の大岩を小楯に...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...お六は柳を小楯(こだて)に屹となります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――あれは二枚屏風(びょうぶ)を小楯に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...火鉢を小楯(こだて)に取って屹(きっ)となりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この私を――」永左衞門は建物の袖を小楯(こだて)に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傍(そば)の椅子を小楯に取り冷やかに笑う...
夢野久作 「二重心臓」
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