...」「小梅(こうめ)の伯父(をぢ)さんがおいでだよ...
永井荷風 「すみだ川」
...長吉は第一に「小梅の伯母さん」というのは元(もと)金瓶大黒(きんべいだいこく)の華魁(おいらん)で明治の初め吉原(よしわら)解放の時小梅の伯父さんを頼って来たのだとやらいう話を思出した...
永井荷風 「すみだ川」
...わたくしはむかしならば小梅(こうめ)あたりを行くのだろうと思っている中(うち)...
永井荷風 「寺じまの記」
...本所小梅(ほんじょこうめ)から押上辺(おしあげへん)に至る辺(あたり)も同じ事...
永井荷風 「日和下駄」
...本所小梅(ほんじよこうめ)から押上辺(おしあげへん)に至る辺(あたり)も同じ事...
永井荷風 「水 附渡船」
...小梅の豪農小兵衞は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女房の氣鬱(きうつ)が治つた小梅の百姓小兵衞...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小梅の定吉でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎兄哥ですよ」小梅の定吉はとりなし顔で言いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「医者へ」主人岩太郎が声を絞りましたが、小梅の寮では、急場の医者も間に合わず、間に合ったところで、二階から落ちて、庭石で頭を打った上、弾(はず)みを喰(くら)って倒れた石灯籠を背負わされては、奇月宗匠一とたまりもあるわけは無かったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...【第三回】一小梅の寮へ駆けつけた平次は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とうとう小梅の寮でやられましたよ」「――」「やられたに違いありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今宵(こよひ)小梅(こうめ)が三味(み)に合(あは)せて勸進帳(くわんじんちやう)の一くさり...
樋口一葉 「われから」
...小梅(こうめ)は八木田(やぎた)が年來(としごろ)の持物(もちもの)で...
樋口一葉 「われから」
...とりわけ震災の後はなかなかに立ち揃わず、言問から橋場、小梅へかけて、至るところに歯の抜けたような空地がある...
久生十蘭 「魔都」
...しかも小梅のはずれ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...わたくしは幼い時向島(むこうじま)小梅村に住んでいた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「小梅にゃもう一人いるんだけど...
山本周五郎 「桑の木物語」
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