...うまれは向嶋小梅(むこうじまこうめ)業平橋(なりひらばし)辺の家持(いえもち)の若旦那が...
泉鏡花 「遺稿」
...外手町にて乘換へて、業平橋に下り、小梅橋を渡りて、淺草驛より東武線の汽車に乘り、五十分かゝりて越ヶ谷驛に下る...
大町桂月 「越ヶ谷の半日」
...ねえさん芸者そうはさせじと、その茶碗を取り上げようと、これまた身悶えして、「わかる、小梅さん、気持はわかる、だけど駄目...
太宰治 「酒の追憶」
...もしこれが小梅(こうめ)の伯母(をば)さん見たやうな人であつたら―――小梅(こうめ)のをばさんはお糸(いと)と自分の二人を見て何とも云(い)へない情(なさけ)のある声で...
永井荷風 「すみだ川」
...長吉は偶然にも母親のような正しい身の上の女と小梅のおばさんのような或種(あるしゅ)の経歴ある女との心理を比較した...
永井荷風 「すみだ川」
...『増屋の主人が小梅(こうめ)の寮(れう)に居るから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小梅の定吉でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小梅の定吉が目顏で留めるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妾のお滝を小梅の寮に入れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あっしは小梅の寮へ行って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とりわけ震災の後はなかなかに立ち揃わず、言問から橋場、小梅へかけて、至るところに歯の抜けたような空地がある...
久生十蘭 「魔都」
...そうして小梅の家は以前にもまして...
堀辰雄 「花を持てる女」
...小梅の書状を見て...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...川を越しては小梅から向島へかけて...
山本周五郎 「桑の木物語」
...吾妻橋(あづまばし)をぬけ小梅を右にみて...
山本周五郎 「新潮記」
...僕が記憶(おぼ)えているだけでも駒沢や、金杉や、小梅、三本木という順に引越して行きまして、一番おしまいに居た麻布の笄町(こうがいちょう)からこっちへ来たのです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...小梅田ン圃の彼方(あなた)に見えてくる...
吉川英治 「梅ちらほら」
...そして肴は青い小梅の実...
吉川英治 「三国志」
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