...円(まろ)まろと肥(ふと)った小栗は任命の終るか終らないのに...
芥川龍之介 「少年」
...使を以て小栗に申出ずるよう江戸に浅田宗伯(あさだそうはく)という名医(めいい)ありと聞く...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...小栗等の目的(もくてき)は一意(いちい)軍備の基(もとい)を固(かた)うするがために幕末財政(ざいせい)窮迫(きゅうはく)の最中(さいちゅう)にもかかわらず奮(ふるっ)てこの計画(けいかく)を企(くわだ)てたるに外ならずといえども...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...そして御勘定奉行(ごかんぢやうぶぎやう)の小栗下總守(をぐりしもふさのかみ)といふ人と一緒に...
塚原蓼洲 「兵馬倥偬の人」
...小栗が隆々として...
中里介山 「大菩薩峠」
...内々は小栗上野介と謀を通じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...旗本としては小栗と同格であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところでこの二人がまた背中合せだから、やりきれないよ」「どう背中合せだ」「小栗は勝を好まず、勝は小栗に服しない、小栗は保守で、勝は進取――性格と主義がまるっきり違っている」「そいつは困る、せっかく、なけなしの人材が二人ともに背中合せでは、さし引きマイナスになってしまう」「悪い時には悪いもので、困ったものさ」「で、小栗と、勝と、どっちが上だ、器量の恵まれた方に勢力を統制させずば、大事は托し難かろう」「さあ、器量という点になってみると、我等には何とも言えない――おのおの、一長一短があってな」「小栗はだいたい心得ているよ、あれは家柄がいい、ああいう家に生れた奴に、性質の悪い奴はないが、勝というのはいったい何だい、よく勝麟勝麟の名を聞くが、そんな名前は我々には何とも響かん――どんな家に生れた、どんな男なのだい」「そりゃ、家柄で言えば小栗とは比較にならん、小栗は東照権現以来の名家だが、勝などは四十俵の小身、我々仲間に於ても存在さえ認められなかったのだが――近頃めきめきと頭角を上げて来た、事実、稀代の才物ではあるらしい」「知りたいね、勝という男の素姓来歴を」「待ち給え」悪食家の一人が、この時、首を傾けて、「勝は四十俵の小普請(こぶしん)、石川右近の組下だが、勝の父は男谷(おたに)から養子に来たのだ」「男谷の……講武所の剣術方の男谷精一郎(下総守)か」「左様――彼、勝麟の父が、精一郎の弟になる...
中里介山 「大菩薩峠」
...まさか、小栗だって、国というものを抵当に置いて、毛唐から借金するまでに血迷いはすまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...小栗上野介(おぐりこうずけのすけ)が...
蜷川新 「天皇」
...小栗の下にいた一人である...
蜷川新 「天皇」
...すでに小栗上野介をはじめとして...
蜷川新 「天皇」
...これは小栗さんは...
野村胡堂 「流行作家の死」
...小栗桂三郎の自殺説を信じない者がありました...
野村胡堂 「流行作家の死」
...小栗は自分の死を関東新報の特種にさせる積りで...
野村胡堂 「流行作家の死」
...私と小栗と何んの関係があるものですか」「全く...
野村胡堂 「流行作家の死」
...長坂と鷹匠頭(たかじょうがしら)の小栗長右衛門が割って入って、ほどよく双方を宥(なだ)めたが、おさまりそうにも見えないので、長坂の邸へ外記と喜太夫を連れこみ、小栗のほかに、小十人頭の奥山茂左衛門も呼んで、二人に和解の盃を交換させた...
久生十蘭 「ひどい煙」
...大殿も昨夜小栗栖(おぐるす)のあたりで敢(あえ)なき御最期と聞く...
吉川英治 「新書太閤記」
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