...途中小村藤沢に立ちよった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...小村さんが、まばらな竹の木戸を、手を拡げつつ探り当てて、「きっと飲ませますよ、この戸の工合(ぐあい)が気に入りました」と勢(いきおい)よく、一足先に上ったが、程もあらせず、ざわざわざわと、落葉を鳴らして落来るばかりに引返して、「退却……」「え、安達(あだち)ヶ原ですか...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...」と小村さんはまた滅入(めい)った...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...小村の中の一家の客もほとんど大概芝居のハネたあとの女を見に行くことを考えていた...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...一身田を離れると中野村と云う小村が来た...
田中貢太郎 「雁」
...「とにかく、それでは私が自分で往ってみましょう」といって、女の静養しているという山科(やましな)の方の在所へ往く道順や向うのところを委しく訊ねると、小村は、君が独(ひと)りで往ったのではとても分らない、ひどく分りにくいところだといっていたが、それでも強いてこちらが訊くので、山科は字小山というところで、大津ゆき電車の毘沙門(びしゃもん)前という停留場で降りて、五、六町いった百姓家だという...
近松秋江 「狂乱」
...唯二十七戸の小村で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...特に總理大臣桂伯と直接に和戰の票決を爲したる外務大臣小村男とは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
......
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...小村を支障なく通過...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...……小村菊夫は既に咽喉結核が昂進して病臥してゐること...
原民喜 「二つの死」
...小村菊夫の死亡通知を受取つたのだつた...
原民喜 「二つの死」
...三里遠くへ這入(はい)つた処に何とかいふ小村がある...
正岡子規 「病牀六尺」
...心なしか小村雪岱氏の纖細な筆で描かれた綺麗な表紙も何時(いつ)の間にか手擦れ垢じみて來たやうに思はれた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「街」「顔」などのほかに「伊太利亜の古陶」「小村淡彩」「氷蔵の二階」「心の河」など...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ついに十戸二十戸の小村にまでおのおの名主を置くようになったのである...
柳田國男 「地名の研究」
...あの人は小村屋からおかみさんを貰っても...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...山を前に、山を後に、六七十軒の小村、前面の山は東の峰、後方は稻田、桑畑、草野原が連なつて、二三里隔てゝ日本アルプスの連峰、その支脈が出張つて、近くは半里位まで、村の背後に迫つてゐる處もある...
吉江喬松 「山岳美觀」
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