...摺(す)り小木(こぎ)にもなれでさア...
岩野泡鳴 「猫八」
...其他の歌――佐渡と越後は竿さしや届く橋をかけたや船橋を勿論越後に向つた小木の方の歌です...
江南文三 「相川おけさ」
...この小木、出雲崎、及び柏崎のだと言ふのを何れも聽きましたが、此方へ來る途中で小木のまだ三十にもならない女からうろ覺えで、それもたつた一晩の中の數分間だけ聞いたので、三つの區別はとても分かりませんでした...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...その女は小木のものですが...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...小木曾女の歌一いまはた殘(のこ)るおもかげの夢(ゆめ)とはなしにささやくは...
薄田淳介 「白羊宮」
...涙(なみだ)ぐむ小木(をぎ)の翡翠(かはそび)...
薄田淳介 「白羊宮」
...小木(おぎ)という町もある筈だ...
太宰治 「佐渡」
...この路は、たまに樵夫(きこり)が通る位のものですが、南岸の路は、新道で、ところに由つては、草に全く埋れたところもあるさうですけれども、山奥の小木、三倉等といふ方に通ずるところは、その荒廃を免れてゐるといふことです...
田山録弥 「玉野川の渓谷」
...六寸の小木片の上に走ります――いったい...
中里介山 「大菩薩峠」
...小木の港へ辿りついたのは黄昏近くであつた...
長塚節 「佐渡が島」
...佐渡が島では小木の港で美人に逢うた...
長塚節 「佐渡が島」
...二尺の小木でさえも容易に大きな美花が咲くではないか...
牧野富太郎 「植物記」
...小木魚が叩きたいよ...
正岡容 「小説 圓朝」
...背には小木生じて花の白く咲けるよりこの名を負いしという...
南方熊楠 「十二支考」
...佐州の小木(おぎ)と...
柳宗悦 「思い出す職人」
...小木(おぎ)の港は船で用いる小箪笥(こだんす)を作るので有名でした...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...尾州小木(こき)村の百姓の妻の...
柳田国男 「山の人生」
...小木江(おきえ)ノ城(じょう)の城主であった信長の弟...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索